2018年06月29日
左端から村田圭佑、山田智和、白鳥勇輝、wataboku、柳田裕之。
映像ディレクターの山田智和さんは、水曜日のカンパネラ、ゆず、サカナクション、米津玄師といったアーティストのMVのみならず、CMやドラマ、映画、さらには写真やライブ演出などの分野においても注目を集めるクリエイター。その山田さんの“根城”とも言うべき場所、それが「Tokyo Film」だ。
Tokyo Filmはのメンバーは山田さんに加えて村田圭佑さん、白鳥勇輝さん 、柳田裕之さん watabokuさんの5名を中心メンバーとし、デザインやイラストレーションに至るまで、求められるアウトプットの形に合わせてその姿を自在に変える、ゆるやかな集合体ともいうべきクリエイティブチーム。
今回はそのTokyo Filmにサンディスクのモバイル向け高速SSD「エクストリーム ポータブルSSD」を手渡したところ、山田さんが監督を務めるKID FRESINOの最新MV「Arcades ft.NENE」の制作に活用したとの連絡がある。
KID FRESINO「Arcades ft.NENE」
Dir=山田智和(Tokyo Film / CAVIAR) P=白鳥勇輝(Tokyo Film) L=Takko Yoshida Driver : Yuta Shimakawa Assistant Dir=Oudai Kojima(Tokyo Film) 制作=Tokyo Film
山田さんがKID FRESINOのMVを手がけたのは前作の「Coincidence」に続いて2作目。Coincidenceでは雪の舞う新宿の街と流氷の世界を舞台とした疾走感のある作品世界が話題を呼んだだけに今回も注目が集まっている。
Tokyo Filmの事務所を訪ね、実際の使用感を聞いてみることにした。
KID FRESINO「Coincidence」
Dir=山田智和(Tokyo Film / CAVIAR) P=白鳥勇輝(Tokyo Film) 制作=Tokyo Film
データ転送のスピードはもちろん、編集作業が圧倒的に快適になります。
──「Arcades ft.NENE」の舞台は街。撮影ではどんなカメラを使ったんですか?
山田 「Osmo Pro」を使って4Kで撮影しました。撮影データはいったんMacbook Proに読み込んでプロキシに変換して軽量化し、その後オフラインで編集作業をしています。
撮影に利用したOsmo Proは強力なジンバル性能を備え、MFTレンズを利用できるカメラ。
──アウトプットがフルHDサイズの場合でも4K撮影をするのですか?
山田 はい。画質の面でもメリットがありますし、トリミングもできる。もし納品が4Kなら、8Kで撮影したいです。
──現場でも編集作業をしますか?
山田 スチル写真の場合はやることもあるんですが、映像の場合はあまりやりませんね。ロケ先が山の中とか流氷の上だったりと、過酷な状況であることも多いので、(データが)飛ばないか心配だからです。
──データ保存の関係で、トラブルに遭遇したことはありますか。
山田 僕自身は、外付けハードディスクを落としてヒヤリとしたくらいなんですが、白鳥はハードディスク修復会社のお世話になった経験があるんです。それ以来、バックアップは慎重に、少なくとも2ヵ所に取ると決めています。
──今回、速度面や耐久性の面で高い評価を得ているサンディスクの「エクストリーム ポータブルSSD」を使ってみた感想はいかがでしょうか。
山田 ひとことで言うと「ヤバイ」という感じですね(笑)。一番はやはり速度。今回は「Arcades ft.NENE」の撮影までにあまり時間がなかったので、いつものワークフローのまま、外付けハードディスクをエクストリーム ポータブルSSDに置き換える形で導入したんですが、データ転送のスピードはもちろん、編集作業も圧倒的に快適でした。ハードディスクだとプロキシでもカクカクしてしまうことがあるんですが、これだとそういうことは一切ありません。
──ワークフローにも影響がありそうですね。
山田 最大スピードを出せる環境なら、プロキシ変換をせずに4Kのまま編集できるケースもありそうです。そうなると時間短縮はもちろん、作業の質も変わってくると思います。
編集は4Kで行なう。画質面でメリットがあるほか、トリミングなども行なうことができる。
──映像の質も変わりますか。
山田 画質を落とすことなく編集できれば、常に仕上がりに近い状態で作業ができる。僕にとっては重要な点です。
──耐久性の面はどうでしょう?
山田 「防塵・防滴」や「2メートルの落下に耐える」といった点がカタログに書かれているというのはすごいことだと思います。外ロケの現場ではいろいろと想定外のことも起きますから、安心できるというのは大きいです。次の撮影ではエクストリーム ポータブルSSDを3つくらい用意して、本格的に稼働させたいと考えています。
USB 3.1 Gen 2に対応し、最大速度550MB/秒のデータ転送速度を実現した、ポータブルSSD。防塵防滴性能や最大2メートルの落下に耐える高耐久性能を備え、屋外でも安心して利用できる。データ復旧ソフトが付属し、3年間保証を備えている点も心強い。
協力:サンディスク(株)
ホームページ www.sandisk.co.jp