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コストパフォーマンスに優れた2灯セットが増えた理由

解説:玉内公一

最近のストロボの傾向として、リーズナブルな価格設定をしたモノブロックの2灯セット販売が増えている。もともと世界市場では、数量的にモノブロックの占める割合は相当高いのだが、デジタル一眼レフカメラへのシフトと景気後退の影響で、ハイエンドタイプの売れ行きが減少し、モノブロックの出力と価格が注目されているようである。

また技術的な進歩で、ボルテージの違いやコントロール精度、インターフェースなども上級機と比べて遜色ないレベルに高まってきている。デジタル制御回路は設計ができてしまえば、精度の差はほとんどないといえる。従って、それほど高くない機種といえども、これまでの常識から考えると高級機並みのスペックともいえる機能を搭載しているものさえある。

この傾向は、ワールドワイドにビジネスを展開しているメーカーほど敏感で、バイボルテージ、デジタル表示、1/10EVステップ調光、幅広い調光レンジ、ワイヤレスリモート機能などのスペックを打ち出している。実際問題として10倍近い価格の高級機種とはコントロール精度や安定性などでは差があるが、性能対価格比という点では圧倒的にモノブロックが優位である。充分使えるプロ機材として評価できる。

またスタンド、アンブレラ、ケースなどの付属品は、ほとんどが東南アジアで調達されていると思われ、他業種と同様ワールドワイドで物作りが行なわれているといえる。

CT-200jr コメット

img_tech_lightingguide02_08.jpg 4月に発売されたばかりの最大出力200Wsのモノブロックストロボ。FULLから1/16まで調光が可能。チャージ速度は1.8秒。約11×11×23cm、約1.5kg。60,270円(税込)。

img_tech_lightingguide02_09.jpg モデリングランプ、ACケーブル、シンクロケーブル、CT-Jrリフレクターも付属。同シリーズの100Wsタイプも販売している(約1.2kg、49,140円(税込)。

img_tech_lightingguide02_10.jpgCT-200Jr本体×2、アンブレラCK45×2、ミニスタンドCMS-4B×2、TW布バックのセット。コンパクトにまとまっているからスタジオ撮影にも重宝。160,440円(税込)。

elinchrom BXRi500/500 To Go Set テイク

img_tech_lightingguide02_11.jpgimg_tech_lightingguide02_12.jpg
90〜260Vまでの電圧に対応。すべてをボタン操作で行なうことができる上、ボタンの長押しなどによってメニューのカスタマイズも可能。1/16までの5段階調光。26×19×14cm、約 2.0kg。



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ヘッド×2、ソフトボックス×2、スタンド×2、トランスミッター、ケーブル、スタンドバッグ、ヘッド&アクセサリーケース。189,000円(税込)。

COMPACTLITE 200 ECOKIT アガイ商事

img_tech_lightingguide02_14.jpgimg_tech_lightingguide02_15.jpg
本体サイズは9.5×9.5×24.5cm、1.0kg。100Ws(ハーフ)と200Ws(フル)で出力切り替え。アンブレラやスタンドなどが揃った2灯キットは 205,800円(税込)。小型・軽量のため、狭い場所でのセッティングにも適している。

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玉内公一 Kohichi Tamauchi

ドイテクニカルフォト、コメットストロボを経て、2000年に独立。銀塩写真、デジタルフォト、ライティングに関する執筆、セミナーなどを行なっている。日本写真映像専門学校非常勤講師、日本写真学会、日本写真芸術学会会員、電塾運営委員。

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