ストロボ光源の基礎知識

第2回 ジェネレータータイプのストロボのセッティング

解説:玉内公一 モデル:小嶋じゅん(スウィートパワー)

ジェネレータータイプのストロボのセッティング手順を見ていきましょう。 機種によってスイッチ類など異なる部分はありますが、基本的な流れは一緒です。

実際にジェネレータータイプのストロボをセットアップして、発光させてみましょう。用意するのはジェネレーター、フラッシュヘッド、ケーブル類、ライトスタンド。スタンドの転倒を防止するため、砂袋やウエイトを用意しておくとよいでしょう。

セッティングは手順通りに行なえば、難しいものではありません。手順は必ずしもここで紹介した通りでなくてもよいのですが、安全性を考えた場合、AC電源(ACコンセント)に一番遠い所から組み立てを始めるのが基本です。特に電源ケーブルは、すべての接続が終わった後に、コンセントに差し込み、最後にスイッチを入れるようにして下さい(いつも決まった手順でセットを行なうことで、ミスも少なくなります)。

また、ヘッドケーブルとジェネレーターの出力コネクターの接続には、注意して下さい。今回使用したコメット製では「カチッ」と音がしてロックがかかりますが、機種によっては、接続後、締め付けリングを回してロックするタイプもあります。必ずロックする習慣をつけて下さい。

組み立てができたら、ジェネレーターと発光部が正常に動作するかを、テスト発光してチェックします。調光ダイヤルを回して、最低出力、最大出力でもテストして下さい。もし、異常な音がしたり、充電完了時間が極端に短かったり、逆に極端に長い場合は、ジェネレーター内部の故障が考えられます。モデリングランプのチェックも合わせてしておきましょう。

最後に、シンクロコードでカメラに接続して、同調テストをしてセット完了です。



number_01.jpg

照明機材。写真は1ジェネレーター/2ヘッドのセット。写真奥がライトスタンド。手前左からケーブル類、ジェネレーター、フラッシュヘッド、リフレクター。

img_tech_strobe02_01.jpg

number_02.jpgライトスタンドにフラッシュヘッドをつけ、ケーブルを接続する。フラッシュヘッドを差し込む部分(銀色の部分)を「ダボ」、スタンドの差し込み口を「ダボ受け」と言い、ダボの直径は共通規格となっている(日本製品は直径17mm)。
img_tech_strobe02_02.jpgimg_tech_strobe02_03.jpg

number_03.jpgフラッシュヘッドにリフレクターをつける。リフレクターは他社製品と互換性がないため、ストロボと同じメーカーのものを用意する。ライトスタンドの足に砂袋のウエイトを載せると、スタンドが安定する。
img_tech_strobe02_04.jpgimg_tech_strobe02_05.jpg


number_04.jpg

今回使用したのはコメットのコンパクトジェネレーター「CBc-12x」(約3.3kg)と「CB-25ヘッド」(最大2500Ws入力対応)。ジェネレーター、フラッシュヘッドは、メーカーごとの規格になっているので、ジェネレーターと同じメーカーのヘッドを使用すること。

img_tech_strobe02_06.jpg

number_05.jpg

ストロボヘッドからのケーブルを、ジェネレーターのコネクターにつなぐ。「CBc-12x」はコネクターが3つ装備され、最大3灯まで接続可能。複数のコネクターを搭載する機種は、使用するコネクターで出力配分を調整できる。

img_tech_strobe02_07.jpg

img_tech_strobe02_08.jpg
1灯を接続。コネクター1使用。最大1200Wsの出力が得られる。

img_tech_strobe02_09.jpg
2灯を接続。コネクター1、3を使用。2:1の光量比(800+400Ws)となる。

number_06.jpgすべてセッティングできたら、電源ケーブルをACに接続してメインスイッチをON。発光に必要な電力がジェネレーターに充電されると、レディランプが点灯する。
img_tech_strobe02_10.jpgimg_tech_strobe02_11.jpg

number_07.jpgレディランプが発光ボタンを兼ねているので、それを押して、テスト発光してみよう。ケーブルが正常に接続されていれば、フラッシュヘッド部が瞬間的に強い光を発する。
img_tech_strobe02_12.jpgimg_tech_strobe02_13.jpg

number_08.jpgカメラのシャッターとストロボを同調させるために、ジェネレーターとカメラをシンクロコードでつなぐ。ジェネレーター側のシンクロソケットは、フォンジャック形式。2口ある場合は、カメラと露出計の同時接続が可能だ。カメラ側はX接点に接続する。 img_tech_strobe02_14.jpgimg_tech_strobe02_15.jpg

number_09.jpgモデリングランプとは、ストロボ放電管(Xe放電管)とは別に内蔵された、小型ハロゲンランプのこと。光量は少なく、色温度も2800~3000Kと低いが、定常光のため、光を被写体にあてながら、ライティングの状態を確認できる。

img_tech_strobe02_16.jpgモデリング状態にして、光のあたり方を調整する

img_tech_strobe02_17.jpgモデリングONimg_tech_strobe02_18.jpgモデリングランプ点灯状態

ジェネレーターの電源は最後に入れる

ストロボのセットアップ時は、ジェネレーターにフラッシュヘッド、電源コードを接続してからACコンセントに接続。すべてがつながった状態で、電源スイッチをONにします。


また、使用途中で何らかの必要が生じて、ヘッドコネクターを抜き差しする場合は、ジェネレーターのメインスイッチをOFFにします。現在販売されているストロボのほとんどは、メインスイッチを入れたままで抜き差しが可能になっているはずですが、「基本として」メインスイッチを切る習慣をつけて下さい。


まれなケースですが、コネクターを抜き差しする時に、誤ってテスト発光ボタンを押してしまうことや、フォトセルが他のストロボ光を受けて発光することも考えられるからです。


片付ける時の手順は、撮影終了後、まずモデリングランプのスイッチをOFFにし、メインスイッチは数分間、入れておきます。こうすることで冷却ファンだけが回って、フラッシュヘッドとジェネレーター内部がクールダウンします。その後、メインスイッチをOFFにしてから、電源ケーブルをACコンセントから外す。わずかなことですが、機材の劣化を防ぐことにもなります。

img_tech_strobe02_19.jpg

 状況写真撮影:坂上俊彦

おすすめ商品・アイテム

写真:基礎から始める、プロのためのスチルライフライティング

基礎から始める、プロのためのスチルライフライティング

スチルライフのジャンルでも、特にプロの世界で「ブツ撮り」と呼ばれるスタジオでの商品撮影をメインに、ライティングの基礎から実践までを解説していきます。

定価2,730円(税込)

玉内公一 Kohichi Tamauchi

ドイテクニカルフォト、コメットストロボを経て、2000年に独立。銀塩写真、デジタルフォト、ライティングに関する執筆、セミナーなどを行なっている。日本写真映像専門学校非常勤講師、日本写真学会、日本写真芸術学会会員、電塾運営委員。

関連記事

powered by weblio




反射神経に応えられる機動性 ディレクター「柘植泰人」

SWITCH 写真・デザイン・映像・広告業界の求人サイト

SPECIAL!

ピックアップコンテンツ

  • HP Workstationの実力
  • PhotoshopNavi
  • ColorEdge スペシャルコンテンツ
  • 露出計・カラーメーター入門
  • wacom
  • iStockphoto × COMMERCIAL PHOTO

広告クリエイターのためのイエローページ POWER PAGE by COMMERCIAL PHOTO

中古カメラ検索サイト! CAMERA fan:カメラファン