Photo EDGE Tokyo 2016

ハッセルブラッドのまったく新しい「H6D」& ミラーレス中判デジタル「X1D」 〜Photo EDGE Tokyo 2016 注目の製品①

中判デジタルカメラや大型ストロボ、大判プリンター、モニターなど、ハイエンドスチル機材の総合イベント「Photo EDGE Tokyo 2016」が、10月14日・15日、イメージスタジオ・イチマルキュウ 四谷スタジオで開催された。ここでは数多くの展示製品の中から、ハッセルブラッドの製品をピックアップしてレポートする。

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2016年10月14日〜15日に開催されたPhoto EDGE Tokyo 2016

イチから設計された1億画素の中判デジタルカメラ「H6D-100c」

1941年創業で今年75周年を迎えたハッセルブラッドは、その記念すべき年にハイエンドからコンシューマー製品まで数多くの新製品を発表した。9月に行われたフォトキナでも75周年記念の「4116コレクション」を前面に打ち出した展示を行っていたが(4116の由来は1941年と2016年の下2桁)、今回のPhoto EDGE Tokyo 2016ではその中から、特にハイエンドの製品を中心とした展示を行っていた。

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「H6D」は5000万画素と1億画素の2モデルがある

4116コレクションの先陣を切って、まず4月に発表されたのが新しい中判デジタルカメラ「H6D」。撮影時の幅広いニーズにフレキシブルに対応するモジュール式設計は従来からそのまま継続されているものの、単なる既存のHシステムの改良ではなく、まったく新しい電子プラットフォームと技術的要素から構成されている。

ラインナップは1億画素の「H6D-100c」と、5000万画素の「H6D-50c」の2機種で、100cは53.4×40mmの大型CMOSセンサー、50cは43.8×32.9mmのCMOSセンサーを搭載している。

ボディの外見的な特徴としては、パソコンへの高速ファイル転送を可能にする「USB 3.0 Type-Cコネクタ」、シャープなライブヴューを実現する「高解像度背面タッチスクリーン」、CFastとSDカードの「デュアルカードスロット」の3点。

H6Dは新たに設計された電子回路によって様々な機能が向上している。シャッタースピードの範囲は最速1/2000秒から60分まで、ISO感度は最高12800(H6D-50cは最高6400)までとなり、さらにH6D-100cでは4K動画およびフルHD動画の撮影機能が搭載されている(H6D-50cはフルHD動画のみ)。「Wi-Fi」が標準搭載となり、パソコンを介さずに、iOSアプリのPhocus Mobileからシャッターを切ったり、撮影した画像を確認することもできる。

画像処理ソフトウェア「Phocus 3.1」は、新しいグラフィカルインターフェースの採用でワークフローを効率化するほか、露出・ホワイトバランス・色・モアレ補正などの部分調整ツール、より細かい修正のできるブラシツール、調整レイヤー、自動的にモアレ干渉縞を検出する機能などを備えている。このソフトウェアはハッセルブラッドのWebサイトより無料でダウンロードできる。 http://www.hasselblad.com/jp

世界初のミラーレス中判デジタル「X1D-50c」

続いて6月に発表されたのは、世界初のミラーレス中判デジタルカメラ「X1D-50c」。5000万画素で43.8×32.9mmのCMOSセンサーを搭載しながら、手のひらに収まるサイズ、従来の半分にも満たない725gの重量を実現し、屋外にも気軽に持ち出すことができる。

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来場者の関心を集めた「X1D-50c」

X1D専用でレンズシャッターを採用した新しいXCDレンズ(オートフォーカスとマニュアルに対応)は30mm、45mm、90mmが用意され、ハッセルブラッドHシステム全12レンズ、およびレンズアクセサリーとの互換性もある(要アダプター)。

ダイナミックレンジは最大14ストップ、シャッタースピードは1/2000秒~60分、ISO感度は100~25600。HD動画撮影が可能で、デュアルSDカードスロット、GPS、Wi-Fi、236万画素の電子ビューファインダー、タッチ機能付き高精細背面ディスプレイ、USB 3.0 Type-Cコネクタなどを備えている。

そのほかPhoto EDGE Tokyo 2016の会場では、H6D-100cの1億画素を超える2億画素のH5D-200c MSも展示されていた。このカメラは5000万画素のセンサーを搭載しており、4ショットおよび6ショットのマルチショット技術により2億画素の静物撮影を可能としている。

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マルチショットで2億画素の撮影が可能な「H5D-200c MS」

製品の詳細


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