Photo EDGE Tokyo 2016

日本HPのノート型「ZBook Studio G3」& 一体型「HP Z1 G3」 〜Photo EDGE Tokyo 2016 注目の製品⑤

中判デジタルカメラや大型ストロボ、大判プリンター、モニターなど、ハイエンドスチル機材の総合イベント「Photo EDGE Tokyo 2016」が、10月14日・15日、イメージスタジオ・イチマルキュウ 四谷スタジオで開催された。ここでは数多くの展示製品の中から、日本HPの製品をピックアップしてレポートする。

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2016年10月14日〜15日に開催されたPhoto EDGE Tokyo 2016

メインマシンとして使えるノート型の「ZBook Studio G3」

日本HPの「HP Workstation Zシリーズ」は8年連続で日本国内シェアNo.1の実績を誇る高性能なコンピュータで、レタッチ、映像制作、CG制作で多くの採用実績がある。Zシリーズはデスクトップ型だけでなく、ノート型、オールインワンの一体型など幅広いラインナップが揃っているが、Photo EDGE Tokyo 2016の会場ではフォトグラファー向けの製品を厳選した展示を行っていた。

ここ数年ノートPCをメインマシンとして仕事をするフォトグラファーが増えているが、「ZBook Studio G3 Mobile Workstation」はそんな人にオススメの製品。重量約2kg、厚さ18mmの薄型ノートPCで、軽量かつ高剛性の「アルミニウムシャーシ」を採用しており、高級感のあるブラックを基調にしたデザイン。米軍調達基準に適合した頑丈設計なので、現場で多少手荒に扱っても壊れにくいという。

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「HP ZBook Studio G3」に4Kモニターを接続した状態。手前にあるのはG3専用のドッキングステーション

ディスプレイは15.6インチのフルHDか「4K UHD(3840×2160)」を選ぶことができる。プロセッサーは高解像度のRAWデータ処理に最適な「インテルXeon」または「インテルCore i7クアッドコア」、メモリ搭載容量は最大32GB。グラフィックスはNVIDIA Quadro M1000M(4GBメモリ)を搭載し、Adobe Photoshop CCやLightroom CCの様々なフィルター処理やノイズ除去処理を快適にしてくれる。ストレージには高速なM.2接続SSDの「HP Z Turboドライブ」を採用している。

さらに最新の「Thunderbolt 3」を2ポート搭載しており、従来比2倍の高速転送や、1ポート最大4K解像度(2画面表示可能)を実現している。Thunderbolt 3接続のZBook G3専用「ドッキングステーション」を使用することで、様々な周辺機器との接続が容易になる。ノートPCをデスクトップの代わりに使用する場合に重宝するアクセサリーだ。

オールインワンワークステーションの「HP Z1 G3」

もう一つフォトグラファーにオススメなのが「HP Z1 G3」というオールインワンワークステーションだ。ディスプレイは23.6インチの「4K UHD(3840×2160)」で、映り込みの少ないノングレア(非光沢)パネルを採用している。DisplayPort出力を装備しているので、外部ディスプレイを接続して作業環境を拡張することもできる。外部インターフェイスはそのほか「Thunderbolt 3/USB 3.1」を2ポート、USB 3.0を6ポート、メディアカードリーダーも搭載している。

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「HP Z1 G3」の背面。背面から簡単に内部アクセスができるのが大きな特徴だ

最新のプロセッサ、アーキテクチャを使用しており、最新世代Intel SkylakeアーキテクチャのCPU、次世代NVIDIA MaxwellアーキテクチャのQuadroグラフィックスを採用している。またNVIDIA Quadro M1000Mを搭載できるので、最新世代のハイパフォーマンスグラフィックスを使用できる。メモリ搭載容量は最大64GBで、ストレージは高速なM.2ドライブと容量拡張性の高い2.5インチドライブをそれぞれ2本装備できる。

新設計のシャーシによって、背面から簡単に内部アクセスができるのも大きな特徴だ。工具なしで背面からPC内部にアクセスできるので、アップブレードやメンテナンスが容易となっている。

Zシリーズにはさらに、デスクトップ型の「Z840」ワークステーション、「Z440」ワークステーションもラインナップされている。拡張性が高く、自分の用途に合わせてマシンをカスタマイズできるので、4K映像編集などヘヴィな作業を快適に行うことができる。中判デジタルカメラが1億画素の時代に突入した現在、写真の編集でもデスクトップ型のワークステーションの必要性が高くなっているのではないだろうか。

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Zシリーズのハイエンドモデル、「HP Z840」ワークステーション

製品の詳細


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