2016年10月26日
中判デジタルカメラや大型ストロボ、大判プリンター、モニターなど、ハイエンドスチル機材の総合イベント「Photo EDGE Tokyo 2016」が、10月14日・15日、イメージスタジオ・イチマルキュウ 四谷スタジオで開催された。ここでは数多くの展示製品の中から、ブロンカラーの製品をピックアップしてレポートする。
2016年10月14日〜15日に開催されたPhoto EDGE Tokyo 2016
ブツからファッションまで幅広い撮影に対応できる「スコロ」
Photo EDGE Tokyo 2016のブロンカラー・ブースは日本総代理店のアガイ商事が出展し、電源部のハイエンドモデル「スコロ」を中心に、バッテリー式の電源部「ムーブ」、モノブロックストロボ「シロス」、大型のアンブレラ「パラ」をはじめとする豊富なアクセサリーを取り揃えた展示となっていた。
スコロは2008年の発売以来、ブロンカラーの電源部の最高峰としてロングセラーとなっている製品だ。1600Wsの「スコロ1600S」と3200Wsの「スコロ3200S」の2モデルがあり、それぞれ3灯までランプを接続でき、独立不均等での出力設定が可能。
右から「スコロ1600S」「スコロ3200S」「ムーブ」
スコロ3200Sは、3200Wsから3Wsまでf値11絞り分という広い出力幅を持つ。100~240V自動対応で、出力に応じてチャージ時間は0.02秒~1.3秒(ノーマルモード 230V)と速く、最短閃光速度はt0.1=総閃光時間で1/10000秒、t0.5=有効閃光時間で1/14000秒。幅広い調光範囲で一定の色温度を保ち、色温度を±200K間隔で調整することもできる。
出力を下げれば最大秒間50回まで発光可能で、動きのある撮影にも最適なので、これ1台でブツ撮りからファッションまで幅広い撮影に対応できる。さらにスピードを求める場合は、最大出力は25%抑えられるものの、チャージ時間と閃光時間が速くなるスピードモードを搭載している。
ロケ撮影でもブロンカラーを使いたいというニーズに応えてくれるのが、軽量リチウムバッテリーを採用した1200Wsの電源部「ムーブ1200L」。RFS2.1トランスミッターによるワイヤレス発光や、手元での調光も可能となっている。閃光時間は最短で1/8500秒(t0.1)、1/20000 秒(t0.5) で、チャージタイムは最短0.02秒、フル出力で170回の発光が可能という高性能を誇る(エコモードの場合は230回)。
リチウムバッテリーを内蔵したモノブロック「シロスL」
さらに2016年5月には、リチウムバッテリーを内蔵したモノブロックタイプの「シロスL」も登場した。モノブロックでありながら、1/19000 秒(t0.5 / スピードモード) という驚異の閃光時間と、最短0.03 秒のチャージタイムで、あらゆる瞬間をとらえることができる。スコロやムーブでも採用されている高精度色温度調整機能のおかげでどの出力でも色温度が一定しており、400Wsでは440回ものフル発光が可能(800Wsでは220回)。AC電源で使用するスタジオ専用の「シロスS」もある。
バッテリー内蔵のモノブロック「シロスL」
そのほかブロンカラーのブースで目立っていたのは、大型アンブレラ「パラ」をはじめとした各種のアクセサリーだ。「パラ」シリーズのサイズは直径330cmから85cmまで5種類でバラエティに富んでおり、厚さの違うディフューザーや布製ライトグリッドを使い分けることで光質のコントロールができる。
長方形や正方形、八角形など様々な形状のソフトボックスも多数展示されていたが、中でも新製品の「ビューティーボックス65」は注目だ。内側が柔らかい白色コーティング仕様となっており、ビューティーリフレクターに起こりやすい、影が二重に出る現象を防ぐ。ゴールドと白から選べるカウンターリフレクター、白く透過するディフューザーが付いている。
これ以外にも、小さな被写体にハイライトを入れるのに便利なライトヘッド「ピコライト」や、光を絞ってシャープな光と影を作るリフレクター「スヌート」など、ブロンカラー製品は光を自在に操るためのアクセサリーが豊富に揃っており、幅広い層のフォトグラファーから支持される要因となっている。
会場でひときわ存在感を放っていた大型アンブレラ「パラ」
製品の詳細
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