2017年11月28日
コマーシャル・フォト主催によるプロフェッショナルフォトグラファー&クリエイターのための写真&映像展示会「Photo EDGE Tokyo 2017」。多くの来場者で賑わった本イベントの出展社ブースの様子をレポートする。
イベントの目玉となる機材展示コーナーには、協賛メーカー23社のプロ向け製品が展示された。
10月20日に浅草橋ヒューリックホール&ヒューリックカンファレンスで開催された「Photo EDGE Tokyo 2017」。今年で2回目の開催となる。広告、エディトリアル、ファッション、音楽など様々なジャンルで活躍するプロフェッショナルのための写真&映像展示イベントで、多くの来場者で盛り上がった。
会場内のメインとなるのは、協賛各社による機材展示ブース。計23社がプロの広告現場での使用を想定したハイエンド機材を出展した。
<出展社>
- キヤノンマーケティングジャパン
- ソニーマーケティング
- ニコンイメージングジャパン
- フェーズワンジャパン+DNPフォトイメージングジャパン
- パナソニック
- ハッセルブラッド・ジャパン
- シグマ
- 富士フイルム
- プロフォト
- ブロンカラー(アガイ商事)
- オリンパス
- ケンコープロフェショナルイメージング
- セコニック
- ワコム
- ニッシンジャパン
- ブラックマジックデザイン
- アドビ システムズ
- 日本HP+インテル
- サードウェーブデジノス(raytrek)
- Project White(TSUKUMO)
- サイコム
- ユニットコム(パソコン工房)
- マウスコンピューター
スチル撮影機材だけではなく、ムービー撮影用機材、編集ソフト、BTOパソコンなども展示。プロを対象としていることもあり、新製品のアピールだけではなく、人気製品の使い方のレクチャーなども行なわれた。
各メーカーが一堂に会することもあってか、他社製品との比較もその場で試せるのも本イベントの魅力のひとつ。来場者の中には、既に所有・活用している製品について、メーカー担当者へのフィードバックをする人もいて、大いに盛り上がった。各ブースをじっくりと回りながら、メーカー担当者や来場者同士で談笑する姿も多く見られた。
出展社ブース
キヤノンマーケティングジャパン
発売予定の新しいTS-Eレンズ3本が並ぶ。ティルト・シフト機能の使い方や、ピントのコントロールによる広告写真での活用方法などについて、担当者へ質問する来場者の姿が見られた。
ソニーマーケティング
担当者のおすすめは、新たに発売された「RX0」。防塵防滴、耐荷重の性能の高さ、最大5台まで連携して複数台撮影が可能ということで、セットに埋め込むなど、多彩な撮影方法についてアピールを行なっていた。
ニコンイメージングジャパン
新たに発売された35mmフルサイズ対応の「D850」が目を引く。3年振りのフルサイズ一眼レフの主力シリーズということもあり、来場者も気になっていたのか実際に手にする人が多かった。
フェーズワンジャパン+
DNPフォトイメージングジャパン
フェーズワンの一押しは、「IQ3 100MP トリクロマティック」。画素数の高さだけではなく、ベイヤーカラーフィルターを再設計することで実現した色再現力を、ブースのモニター上で比較して確認することができた。
パナソニック
パナソニックのブースで気になるのは、やはり4K60p動画記録が可能なミラーレス一眼カメラ「GH5」。発売当初、大きな話題を呼んだだけに来場者もその動画性能について、担当者と話が盛り上がっていた。
ハッセルブラッド・ジャパン
ハッセルのブースで目立っていたのは、「M600 Pro」に「Ronin-MXジンバル」、「H6D-100c」を組み合わせた1億画素の航空写真撮影が行なえるドローン。来場者は、可動部分などの細部を近くで確認していた。
シグマ
フルサイズ対応の超広角レンズ「SIGMA 14mm F1.8DG HSM | Art」がシグマの一押し。解像力とボケにこだわったArtシリーズの中でも明るい単焦点レンズは、ユーザーからの評価が高い。
富士フイルム
富士フイルムはシネレンズのMKレンズを2本展示。需要が拡大する一眼ムービーにおける、小型軽量とコストパフォーマンスの面をアピール。フォーカス、ズーム、アイリスを独立操作できることも魅力だという。
プロフォト
プロフォトブースで注目を集めたのは、新製品の「A1 AirTTL」。来場者が気になるのは、従来のクリップオンストロボとの性能の差。内蔵されたAirリモートによるワイヤレス操作や連携など活用方法の提案もあった。
ブロンカラー(アガイ商事)
豊富なライティング機材を揃えたブロンカラーブース。担当者のおすすめは、「ライトパイプP」。これひとつで、バルーンやソフトボックス、ストリップライトのような効果が出せる汎用性をアピール。
オリンパス
「OM-D E-M1 MarkII」を使用した物撮りの実演を行なうオリンパスブース。8枚の写真を撮影し、手前から奥までフォーカスがあった写真をカメラが自動で合成する深度合成モードを解説。
ケンコープロフェショナルイメージング
ブース全面に豊富な機材を展示するKPIブース。販売を取り扱う各社から客層に合う製品をセレクトしてきたそうだ。ちなみに、一押しはGODOXのワイヤレスフラッシュ「WITSTRO AD200-TTL」だった。
セコニック
カラーメーター「C-700」、最新型露出計「L-858D」などの露出計の他アクセサリーなどを展示するセコニックブース。既に所有している来場者も多く、現場での使用感のフィードバックで盛り上がっていた。
ワコム
ワコムブースは、ペンタブレット「Wacom Intuos Pro」や、画面に直接描くことでより直感的な操作を可能にした「Wacom Cintiq Pro」などを展示。レタッチにおける有用性について担当者がアピール。
ニッシンジャパン
ニッシンジャパンのおすすめは、通信可能範囲100m、1/3ステップ、8グループ個別制御の高機能コマンダー「Air 10s」。その他、年内発売予定のストロボ「MG10As」なども体験できるブースだった。
ブラックマジックデザイン
ブラックマジックデザインブースは、「Micro Panel」などのハードウェアと「DaVinci Resolve14」を展示。使い方の説明や最新のアップデート内容について、担当者からレクチャーを受けることができた。
アドビ システムズ
開催前日に発表された「Lightroom CC」を展示したアドビブース。クラウドベースの新アプリ「Lightroom CC」だけではなく、従来の「Lightroom」を引き継ぐ「Lightroom Classic CC」の両方を試すことができた。
日本HP+インテル
HPブースの一押しは、今年1月に発売された小型ワークステーション「HP Z2 Mini G3 Workstation」。実際に取り付けた状態を見ると、その省スペースさに驚く。着脱も簡単で、その場で外して見せてくれた。
サードウェーブデジノス(raytrek)
「rayrek」ブランドから、「Photoshop CC」動作確認済みPCを展示したサードウェーブデジノスブース。画像編集用にパソコンを新調しようと考えているフォトグラファーをターゲットにしていた。
Project White(TSUKUMO)
プロフォトグラファー監修のもと制作されたBTOパソコンシリーズ「eX.computer」の中から「PM7J-B91/T」などを展示。RAW現像や画像編集をストレスなく行なえるスペックをアピール。
サイコム
ミドルタワー型ワークステーション「Lepton WS3600X299」などを展示するサイコムブース。プロからのハイレベルな要求にも対応できるとあって、興味を持つ来場者も多く見られた。
ユニットコム(パソコン工房)
iiyama PC SENSE∞ (センス インフィニティ) シリーズのフォトグラファー向けPCを展示。RAW現像、レタッチ、プリントするために適したマシンがデスクトップ、ノートPCと揃っていた。
マウスコンピューター
クリエイター、エンジニア向けPCブランドDAIVから、最前線で活躍するトップクリエイターの意見を参考に開発されたハイパフォーマンスなモデルを展示。優れた操作性、処理速度を体験できた。
各出展社ブース撮影:坂上俊彦
※この記事はコマーシャル・フォト2017年12月号から転載しています。