2011年03月24日
複数のオーディオトラックを使っている時、レンダリングステータスバーがオーディオレンダリングを要求することがある(「レンダリングとリアルタイム再生」参照)。これはビデオにおける一般的なオーディオのサンプリングレートが48kHzであるのに対し、CDのそれが44.1kHzと異なることが原因。ほとんどの場合、Macでリアルタイムに処理されるので気にしなくてもよいが、CPUに負荷を掛けるのも事実。変換してサンプリングレートを統一しておこう。
音声形式を合わせたほうが処理速度には有利
ブラウザでは「リストで表示」にすると「オーディオレート」という欄で確認ができる。ビデオ素材のオーディオレートは「48.0KHz」。それに対して音楽ファイルは「44.1KHz」と表示されている。
「リスト」表示にして右にスクロールすると「オーディオレート」を確認できる。「QuickTime変換」でオーディオレートを変換する
❶変換したいファイルを選択して右クリックし、「書き出し」から「QuickTime変換を使う」を選択。
❷「保存」画面が開くので、まず「形式」で「AIFF」を選択。「オプション」をクリックして開く「サウンド設定」画面で「レート」を「44.100」から「48.000」に変更。「OK」で閉じたら任意の場所に「保存」する。
❸ 保存したファイルを読み込む。「オーディオレート」を見ると「48.0KHz」になっていることが確認できる。
※この記事は「Final Cut Pro 実践講座」から抜粋しています。
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高田昌裕 Masahiro Takada
少年時代より映像制作に興味を持ち、21歳で渡米、映像制作全般を学ぶ。帰国後、デジタルハリウッド大学院に入学。当時の円で斎賀の助手を務めるフリーのマルチメディア制作者。