Final Cut Pro オーディオの基本

音楽CDからの取り込みと注意点

解説:高田昌裕 作例映像:南雲暁彦(凸版印刷)

映像をステキに編集しても、BGMが何もないと完璧とは言えない。本来であれば音楽も自分で用意できれば最高だが、実際に作曲するのはなかなかな難しい。そんな場合に便利なのはやはり音楽CDだ。今は多種多様な著作権フリーCDが存在するので、映像に合うものも探せるだろう。Macでは音楽CDから曲のデータを直接取り込めるので、ここでは取り込む際の注意点を説明していく。

CDから直接取り込めるが、CDを取り出すとリンクが外れてしまう

ドラッグ&ドロップだけでaiffファイルとして取り込まれる

CDなどから取り込む際一番多い失敗が直接取り込んでしまうことだ。一見問題なく使えているようにみえる。

img_soft_fcp_audio05_01.jpg

音楽CDを取り出すとリンクが外れてしまう

しかしCDを取り出してしまうと、取り込んだファイルは接続が切れてしまう。こうなった場合再接続しなければならず、分かりづらく面倒だ。

img_soft_fcp_audio05_02.jpg
img_soft_fcp_audio05_03.jpg

一旦HDDにコピーしてから作業する

これを回避するために、使用したい音源がCDなどの外部メディアにある場合は、まずはHDD 内にコピーして、その上でFinal Cut Proに読み込む。必要な場合は前項を参照してサンプリングレートを変換しておく。

img_soft_fcp_audio05_04.jpg

サンプリング周波数と量子化ビット数の話

オーディオデータの音質を表す単位として、一般的に使われるのがサンプリングレート「kHz」と量子化ビット数「bit」だ。「kHz」は1秒間をどれだけ細かく区切る(サンプリングする)か。「bit」はその区切った1サンプルの情報量を表す。基本的に、どちらも数字が大きいほうが高音質になる。


※この記事は「Final Cut Pro 実践講座」から抜粋しています。

おすすめ商品・アイテム

写真:Final Cut Pro 実践講座

玄光社MOOKFinal Cut Pro 実践講座

Final Cut Proを快適に使いこなすために、必要な機能だけを厳選し、分かりやすく解説。基本から応用、実践まで、ステップ バイ ステップでマスターできる。

定価2,499円(税込)

高田昌裕 Masahiro Takada

少年時代より映像制作に興味を持ち、21歳で渡米、映像制作全般を学ぶ。帰国後、デジタルハリウッド大学院に入学。当時の円で斎賀の助手を務めるフリーのマルチメディア制作者。

関連記事

powered by weblio