CINEMA EOS SYSTEM

EOS C700制作事例 「ダイダン 企業CM」

シネマトグラファーの星野尚彦さんは数多くのCMでCINEMA EOSで撮影を行なっている。今回の撮影では、EOS C700(4K収録)を選択。映像の撮影では白バックに白い肌の表現が最も難しいと言われている。さらにアクリル板の映り込みや合成素材のマッチングも考慮しなければならない。EOS C700で撮影した映像は収録素材としては申し分なく、女性の肌の美しさ、そして内に秘めた強さも見事に表現している。

CMの全てのカットをEOS C700のAF機能で撮影した

ダイダン 企業CM

img_products_eosC700_hosino_01.jpg 企画制作=NTTアド+テレビ朝日映像 CD=鶴保正明 Pr=菅原章・石川健一 Dir=岡田隆 P=星野尚彦 L=鈴木康介 Pチーフ=江川裕子 Lチーフ=松田直子 PM=酒井謙太郎・高岡尚司 A=長谷川功 HM=吉野麻衣子 ST=安田有里 MP=谷口亮平 ED=坂本昭尚 AG=原谷太郎・石河克敏

ダイダンは総合設備工事を請け負う会社。オフィスビル、食品工場、医療施設など様々な建物に同社の技術が活かされている。CMではガラス貼りの部屋(実際にはアクリル板を使用)の中で歌うソプラノ歌手が登場する。

ベートーヴェンの「運命」を♪アハハハハ~と力強いハミングで歌い、その歌と共にダイダンの歩みや働く人々の姿が描かれていく。ソプラノ歌手は田中彩子さん。22歳でスイス・ベルンの州立歌劇場の舞台に立ち、「フィガロの結婚」でソリスト・デビューを飾った世界的なアーティストだ。

img_products_eosC700_hosino_02.jpg
img_products_eosC700_hosino_03.jpg

img_products_eosC700_hosino_04.jpg


Interview 星野尚彦(シネマトグラファー)

肌の透明感は残しつつ、白く飛んでもいない。階調表現が素晴らしいカメラだなと感じました。

──CINEMA EOSで撮影した映像がお好きだと伺いました。

星野 何をもって画質がいいと感じるかは人それぞれです。解像度やスペックが高くてもビデオっぽい絵になってしまうシネマカメラもあります。その点、CINEMA EOSのスキントーンやCanon Logのフィルムっぽい仕上がりが好みなんですね。

──EOS C700を使ってみた印象を教えてください。

星野 第一印象は大きなカメラだなと。操作性に関しては問題なかったです。現場で出力された絵を見て、スキントーンが美しいなと思いました。日本の女性の肌がきめ細かく表現されています。そこがとにかく印象的でした。肌の透明感は残しつつ、白く飛んでもいない。階調表現が素晴らしいカメラですね。4KでもRAWでもHS(ハイスピード)が収録できるのも現場としてはありがたいスペックアップです。ディレクターもハイスペックな映像に慣れてきて、4Kで撮っておいてカラーグレーディングでいじりたいというケースが多くなっています。そういう意味でも、EOS C700で4K 60Pが撮れるようになったのは選択の幅が増えましたね。

──星野さんは、CM撮影ではほどんどのカットをAFで撮影しているそうですね。

星野 EOS C300 Mark IIから、搭載されているAF機能がより使えるようになりました。スチルフォトグラファーとして30数年仕事をしてきた中で自動露出だとか、AFの登場など、カメラ技術の様々な進化を体験してきています。CINEMA EOSのAF機能は絶対使えると思っていたので、CINEMA EOSとEFレンズをメインにCM撮影していくためにシステムを全て組み直しました。高速ワンショットAF、顔検出AFをよく使います。人物とカメラが同時に動いてもフォーカスを追尾してくれるのでCMの撮影でも70~80%がAFで対応可能です。CINEMA EOSのAFは使うべきだと思います。

──実際の撮影では、AFをどのように使っているのですか。

星野 AFのON/OFFをファンクションボタンに割り振って、カットごとにAFを切ったり入れたり。いちいちフォーカスを合わせる必要もなくなり、助手がフォーカスの仕事から解放されることで、現場がスピードアップする。仕事の精度や確度が向上します。ダイダンのCMは30数カットあるのですが、全てAFで撮影しました。

──そのほか、EOS C700で「これはいいな」と感じた機能などはありますか。

星野 Canon Log 2はノイズも減って良くなりました。グリーンバックもこれなら抜けます。液晶ビューファインダーもいいですね。上がりに近い絵が見えます。もっと使ってみたいカメラですね。 

ほしの・なおひこ
フォトグラファー/シネマトグラファー
サントリープレミアムモルツTV CF&グラフィック広告撮影・CD、ブリヂストンRun Flat Tireワールドワイドキャンペーンを撮影、日本航空企業広告TV CF&グラフィック広告撮影多数。
hoshinocamera.com

協力:キヤノンマーケティングジャパン(株)
CINEMA EOS SYSTEM ホームページ canon.jp/cinema-eos

関連記事

powered by weblio




バックナンバー

コマーシャル・フォト最新号

SWITCH 写真・デザイン・映像・広告業界の求人サイト

特集

SPECIAL!

ピックアップコンテンツ

  • PhotoshopNavi
  • 最先端の現場+α ソニーα制作事例
  • 一眼ムービーなんて怖くない!
  • Still Life Imaging -素晴らしき物撮影の世界-

プロのためのレンタル撮影スタジオ検索 studio DATA BASE

写真・映像・イラストと出合うウェブマガジンPICTURES

中古カメラ検索サイト! CAMERA fan:カメラファン