基礎から始める、プロのためのライティング アップデート

被写体に水をかける

撮影・解説:高井哲朗

img_tech_update01_h1.jpg
プロフェッショナルライティングの基礎から実践までを解説した技法書「基礎から始める、プロのためのライティング アップデート」。この本から、「第5章 高速ストロボと水を使ったプロダクツイメージ」を5回にわたり掲載する。今回は、水の清涼感を表現する手法を解説。

ダイナミックなしぶきによる水辺の清涼感

img_tech_update03_01.jpg

被写体に水をかける撮影。ダイナミックなしぶきが夏の水辺の清涼感を演出。化粧品などのウォータープルーフ特性を伝えるイメージ写真でも使われる手法だ。上の作例では、深めの水槽の1/5ぐらいまで水を張り、被写体をアクリルキューブに載せて水面に配置する。カメラは水面が画角ギリギリで入るくらいのアングルにセット。カップやアクリル板、手を使い被写体に水をかける。

完成ライティング

img_tech_update03_02.jpg img_tech_update03_03.jpg サイドからのライトがメイン。被写体横に乳白アクリルボードを立てて、被写体左側に直線的なハイライトを入れる。水槽下から1灯。背景はブルーのアクリルボード越しにバックライトを入れて、青のグラデーションを作っている。

色々な方法で水の形をつくる

img_tech_update03_04.jpg img_tech_update03_05.jpg 深い水槽を使うのは、周囲に水を飛び散らせないため。水は手でかけたり(写真左上)、容器を使ってかけたり(写真上)、アクリル板で波を起こしたり(写真左)、色々と試してみる。容器も様々なサイズ、形を用意しておくとバリエーションが生まれる。ページトップの作例は手+アクリル板の合わせ技。
img_tech_update01_h1.jpg

基礎から始める、プロのためのライティング アップデート

2002年刊行以来、プロ入門向け撮影/ライティング技法書として広く親しまれてきたMOOKを、現在のデジタルカメラ、照明機材に合わせ大幅に「アップデート」。ストロボの基本的な使い方、各種リフレクターによる光質の違いといった基本から、切り抜き商品撮影、水を使った高速ストロボ撮影、ポートレイトのライティングパターンなどの応用までを解説する。


価格は2,800円+税



関連記事

powered by weblio