Gallery's Now!

東京・清澄白河 TAP Gallery

様々な作品を多くの人に見てもらうためにある街中のギャラリー。作品にとって舞台とも言える美しい空間を作り出してくれる、個性的で素敵なギャラリーを紹介する。

作品発表の意味とは何かを問うギャラリー

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───現在休館中の東京都現代美術館近く、清澄白河の住宅街にあるのが「TAP Gallery」だ。新宿界隈の自主運営ギャラリーで活動をしていた佐久間元氏はじめ4名の写真家が、自分たちのギャラリーを、と2009年にオープンした。

「オープン当時、この近辺にはアートコンプレックスもあってギャラリーが点在していました。でも、自主運営ギャラリーはなかった。そこで、ここに自主運営ギャラリーがあってもいいんじゃないかなと、この場所に決めました」(佐久間氏・談)。

───現在の運営メンバーは8名。メンバーには、年3回(各2週間)の「持ち枠」が割り振られるという。

「年3回の個展、というのは仕事や作品制作、金銭面でもかなり厳しいと思います。他のギャラリーから声がかかることもあるので、その場合はさらに厳しくなる。でも、それくらいしないと自主運営ギャラリーをやる意味なんてないと思うんです」(同氏・談)。

───持ち枠は基本自分の好きなように発表ができ、面白い作品を撮る写真家の個展をプロデュースすることも可能だ。

「東京都現代美術館があるおかげで、地元の人々がアートイベントに参加することも多いんです。道路に面しているので、近所の人もここがギャラリーだって認識してくれるようになってきました。地元の人たちが、もっと写真に興味を持つよう関わっていきたい。今年は富岡八幡宮の例大祭(3年に1度の本祭り)で神輿を担ごうと思います」(同氏・談)

特長・利用方法

ギャラリーの特長:2009年にオープンした写真家による自主運営ギャラリー
展示作品のジャンル:写真によるアート作品
スペース:床面積=16.9m² 天井高=2.525m
料金:自主運営ギャラリーのため無
会期:2週間
持ち込み:受付可
プリント販売:有(作家の判断に任せる)
DM・リリース配信:
客層:10代~幅広い年代の写真に興味の有る人

TAP Gallery
住所:江東区三好3-2-8
最寄り駅:東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄大江戸線清澄白河駅徒歩8分
TEL:03-3643-6885
開廊時間:12:00~19:00
休廊日:月曜
URL:tapgallery.jp/


※この記事はコマーシャル・フォト2017年6月号から転載しています。


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