キヤノン EOS 5Ds の実力

EOS 5Ds × 上田義彦 Shooting Review

約5060万画素フルサイズCMOSセンサーを搭載した一眼レフ最高の解像度を誇るキヤノンEOS 5Ds。広告制作に携わるプロフォトグラファーからも注目を集めている。5Dsのベータ撮影機で作品を撮影した上田義彦氏に使用感を語ってもらった。

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EOS 5Ds
約5060万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。ミラー振動制御システムを採用し、ミラーショックによるブレを防ぐ。ローパスフィルター効果キャンセルモデルEOS 5Ds Rとともに発売中。

img_products_eos5ds_06_01.jpg アルゼンチンのレストランにて。11mmで撮影したことで、狭い店内の隅々まで鮮明に写っている。

img_products_eos5ds_06_02.jpg アドリア海に面した海岸にて。11mmの広角で撮っているのに、手前の芝生、水平線とも全く歪んでいない。

人間の目、人間の生理的な感覚に近づいた新しい写真が撮れる

───EOS 5Dsでいろんな土地の風景を撮影されているそうですね。

img_products_eos5ds_06_03.jpg 上田義彦氏

上田 アルゼンチン、モンテネグロ、瀬戸内海など、いろんなところで撮っています。以前からときどきEOS 5D Mark IIIを使っていましたが、今回の5Dsは相当にすごい。自分の目が驚いている、喜んでいるという感じです。5000万画素だからという数字的なことではなくて、自分の目で見た生理的な感覚として、そう感じています。

上田 新しい広角レンズも一緒に使ってみましたが、これも相当驚きました。

───EF11-24mm F4L USMですか?

上田 ええ。普通はワイドで撮ると、どうしても広角レンズ特有の歪みが出ますよね。でも、このレンズは超ワイドなのにそれを感じない。ものすごく人間の目、人間の感覚に近づいている感じです。一見すると、そんな広角で撮ったことがわからない写真になっていて、どこがすごいの? 別に普通じゃない? と言われるかもしれないけれど、そこが逆にすごい。これまでのカメラでは絶対に撮れなかった写真が撮れてしまう。

───カメラの歴史、写真の歴史を考えれば画期的なことですか?

上田 画期的だと思います。だから僕は悩みが増えてしまいました。8×10で撮っていたようなものでも、このカメラで撮れてしまう。これは悩みというか、喜ばしいことなんですけどね。でもやっぱり8×10も持って行っちゃうだろうな。持ち歩くカメラが2台になってしまった(笑)。

───8×10と35mmでは撮り方も違ってきますよね。

上田 そうですね。35mmだと歩きながら手持ちで撮ったりできるので、カメラが生理的な身体の一部になったり、ただ眼差しだけで写っている感じになりますから、より好ましいですよね。

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EF11-24mm F4L USM
4枚の非球面レンズを採用することにより、世界最広角11mmの焦点距離を実現し、歪曲収差を抑えた超広角ズームレンズ。被写体に迫り背景をダイナミックに撮影できる。今回の事例ではすべて、本レンズを使用。

フィルムとデジタルがあれば何でも撮れる時代になった

───どんな撮影をされたのか教えていただけますか。

上田 一番最初はアルゼンチンに持って行きました。現地で有名なピザ屋さんに食事に行った時の1枚です(ページトップの画像)。来店した有名人の写真がたくさん飾ってあって、目で見て面白いなと思ったものが、そのまま撮れている。本当はものすごく狭い店ですが、11mmで撮ったらこんなに広く見える。

こちらはモンテネグロのアドリア海で撮った1枚(ページトップ2枚目)。なんでもない写真なんですけど、ワイドで撮っても手前の芝生や水平線が全然歪まない。砂浜にいる人たちもみんなシャープに見えている。最初「お、すごい」と思って撮ったんですが、少し冷静になって一脚をつけて撮っています。

───このカメラとレンズだったらここまで撮れるんじゃないか、みたいな感じで撮っているんですか?

上田 そうですね。それはちょっと刺激されているところがあって、面白がって撮っている感じです。

───上田さんがデジタルカメラを面白がっているのが意外です。

上田 デジタルで撮ることには、もう違和感は感じないですね。僕らにとっては幸せな時代っていうか、これまで撮れなかったものが、諦めていたものが撮れるようになった気がします。写真に写らないんじゃないか、写せないんじゃないかとか思っていたものが写せるというのは、とても新鮮な感覚で、ものすごく自由自在な感じがしてきます。フィルムもデジタルも両方持っていれば、なんでも撮れるんじゃないかっていう。

───デジタルじゃないと撮れないものもあるし、フィルムで撮ったほうがいいものもあるし。

上田 この海の表現(下の画像)は、とんでもないなと思いました。手前から水平線まで、ものすごい距離をびたーっと全部表現している感じ。カメラの液晶画面で確認しているときに、ずっと拡大しながら、なんだこれ? と思っていました。もう子どものおもちゃみたいな感じです。

───これからもっと新しい写真が、5Dsで撮れる感じがしますね。

上田 そうですね。本当にそう思います。これからどこへ行くにも、両方持っていかないといけなくなってしまった。困ったな(笑)。

img_products_eos5ds_06_05.jpg これもアドリア海で撮影した1枚。内海特有の波のない水面が、水平線の彼方まで広がっている。

※この記事はコマーシャル・フォト2015年7月号から転載しています。


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