2010年05月31日
月刊コマーシャル・フォト、そしてShuffleでも連載された「レタッチの基本ワザ」の記事を、まとめて読める本が刊行された。5月31日発売の 「Adobe Photoshopで実践する フォトレタッチ講座」がそれだ。
「レタッチの基本ワザ」はもともと、月刊コマーシャル・フォトで、レタッチャーの大里宗也 氏(ヴォンズ・ピクチャーズ)が1回4ページずつ連載している人気企画。Shuffleでは最初の3回分しか公開されてないが、この「Adobe Photoshopで実践する フォトレタッチ講座」には、2009年から2010年にかけて掲載された11回分が収録されている。
この「レタッチの基本ワザ」以外にも、「あっという間のクイックレタッチ」、プロのレタッチャー8人が競演する「プロのレタッチャーのテクニックに学ぶ」、「Adobe Photoshop CS5のフォトレタッチに役立つ新機能を知る」、「Adobe Photoshopの基本機能でちょっとした演出をしてみる」などの各章があり、プロ・アマチュアを問わず、レタッチをちょっとかじってみたい人から、レタッチャーを目指す人まで読んで役に立つ一冊となっている。
本書の内容
第1章 あっという間のクイックレタッチ
ゴミ・汚れの除去、画像のコピー/ピンぼけ、カメラブレを補正する/「トーンカーブ」と「明るさ・コントラスト」を使う/「シャドウ・ハイライト」を使う/「スポイトツール」を使って色を調整する/ほか
第2章 プロレタッチャーが教える「レタッチの基本ワザ」
マスクを作る/合成の馴染ませ方/肌の処理/フードフォトのレタッチ/製品イメージカットの演出/モノクロームの処理 基礎編/モノクロームの処理 応用編/透明な液体のフォトレタッチ/高度なプラグインソフトを使う
第3章 プロレタッチャーのテクニックに学ぶ
3DCGの背景にモデルを合成する/透明なガラス部分の合成を素早く美しく仕上げる/オリジナルのCADデータからリアルな写真を描き出す/「ラメ感」と「揺らぎ感」のある蒔絵のテクスチャの描き方/ほか
第4章 Adobe Photoshop CS5のフォトレタッチに役立つ機能を知る
Camera Raw 6/レンズプロファイルとレンズ補正フィルタ/選択範囲を調整/コンテンツに応じた修復/HDR Pro/パペットワープ/ほか
第5章 Adobe Photoshopの基本機能でちょっとした演出をしてみる
上下に反転した鏡面画像を作り、水面への映り込みに見せる/部分的に色調を変え、何気ない写真を印象的にする/撮影時についていなかったイルミネーションを点灯させる/複数の画像をオーバーラップさせ、幻想的なイメージに仕上げる
関連情報
「Adobe Photoshopで実践する フォトレタッチ講座」購入ページ
画像編集のプロフェッショナルスタンダードAdobe Photoshop CS5
Adobe Photoshopの最新版を直販サイトAdobe Streで販売中。
スタンダード版99,750円/アップグレード26,250円
Extended版140,700円/アップグレード48,300円
PDF版無償ダウンロード開始!ADOBE PHOTOSHOP CS5 ハンドブック
Photoshop CS5の新機能を詳しく紹介。解説はフォトグラファー黒川英治、レタッチャー西山慧(フォートン)。B5判・40ページ。
コマーシャル・フォト 2010年6月号 別冊付録 特別定価1,700円・税込(本誌込み)
- 第16回 水面への映り込みを作った後に波紋に合わせて画像に揺らぎを作る
- 第15回 3DCGソフトの機能を活用し撮影不可能なシーンを創る
- 第14回 3DCGの背景にモデルを合成する
- 第13回 マスクとトーンカーブで光と影をコントロールする
- 第12回 高度なプラグインソフトを活用する
- 第11回 透明な液体のレタッチ
- 第10回 モノクロームの処理 応用編
- 第9回 モノクロームの処理基礎篇
- 第8回 製品イメージカットの演出
- 第7回 フードフォトのレタッチ
- 第6回 Photoshop CS5 Extendedの進化した3D機能を使いこなす
- 第5回 Photoshop CS5の新ペイントツール「混合ブラシ」で写真を絵画調に加工
- 第4回 Photoshop CS5の新機能「パペットワープ」で素材の形を操る
- 「Adobe Photoshopで実践する フォトレタッチ講座」発売
- 第3回 肌の処理
- 第2回 合成の馴染ませ方
- 第1回 「マスクを作る」