【スプラッシュの合成用素材は水に墨を混ぜる】
「水のスプラッシュ(しぶき)を背景にした飲料やコスメなどの撮影では、
商品と水を別撮りして、後から合成するという方法がよく行なわれます。
スプラッシュは透明感を出すために、アクリルボード越しの逆光で撮りますが、
その際、背景を飛ばしてしまうと、水の輪郭やディテールも飛んでしまいます。
逆にライト出力を下げて背景をグレーにしてしまうと、
後からスプラッシュ部分を細かく切り抜かなくてはなりません。
そこで水に墨汁を少しだけ混ぜます。黒く色のついた水を撮ることで、
背景を白く飛ばしてもしぶきの輪郭、ディテールは飛びません。
黒くなりすぎても白くすること(透明にすること)は簡単ですし、
水に色がついている方が、ハイライトやカラーライトの映し込みもはっきりと出ます。


右は乳液なのでミルクで作ったスプラッシュ素材を合成。下の写真はスプラッシュ素材の一部。
スプラッシュ撮影のセッティング例

●透明の水は墨汁で薄い色をつけると、ライティングで背景を飛ばしても、スプラッシュの輪郭やディテールは飛ばない。
●背景のライトにカラーフィルターをかけると、液体に色をのせることができる。色が強すぎないカラークリアファイルで代用してもよい。
●コンパクトストロボをアクリル背景の手前下から入れて、飛び散った水滴に点光源でハイライトを入れる。

黒川隆広
くろかわ・たかひろ/amanaにて、30年間、商品撮影を中心に活動。2016年退社後、アライアンス社員として連携。現在は大手ECサイト商品撮影講座講師、写真の学校特別講師他、セミナー、イベントなどで写真の学びの場を提供。プロからアマチュアまで、また企業から個人向けまで、プライベートレッスンも受け付けています。
kuro1868@icloud.com
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黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン ReEdit バックナンバー 一覧
04 円形のカラーサンプル撮影方法/同じ形の「こぼれカット」を撮る
10 ライティングが上達するコツはモノクロで確認すること/写真を見るときの背景色に注意
12 クリップを使い、小さな被写体を斜めにセットする/耐震マットで小物を吊して撮影
13 指輪の背景にシルバーマットを使う/ビーズクッションを背景として利用
14 スープの具材を液面に並べる/被写体を傾け真俯瞰のアングルをつくる

PART1では、上村窓、ヨシダキヅク、小見山峻、佐野円香の4名が、それぞれの作品を通して“新時代の自然光ライティング”を解説。PART2では中野敬久が俳優 宮﨑優を撮り下ろし、自然光撮影の実践テクニックを紹介します。自然光のメリット・デメリットを理解し、ポートレイト撮影の幅を広げたいフォトグラファーに向けた保存版特集。
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12月に発売された志尊淳アニバーサリー写真集「final」。撮影を担当した映画監督・映像作家として活躍する柿本ケンサクと、俳優・志尊淳による対談企画。写真集『final』の撮影背景、テーマ設定、ビジュアルづくりの裏側を語り合う。2人だからこそ語れる、創作への向き合い方や撮影現場の空気感が詰まったインタビュー。
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