黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン ReEdit 03

缶を水に落とす時の隠し技

ビール缶などのラベルを上に向けて水槽に落とす俯瞰撮影。
そのまま水に落とすと、缶の丸みでしぶきがラベル面にも回り込んでしまいます。
しぶきはできるだけ勢いよく跳ねさせたい。
しかし商品の顔であるラベルや商品名が水で隠れてしまうのはNG。
そこでラベルと逆の面に薄い板(アルミ板など)を貼り、

水にあたる部分を平面にしておくことで、しぶきを外に広げます。


水を張った透明アクリル水槽に薄手の乳白アクリルを沈め、缶を落として俯瞰から撮影する。
基本のライティングは、トップ(水槽上)からのライトでラベル面を明るくし、
水槽下からのライトで水の透明感を出す(ライトの数は撮影状況によって変わる)。
ライトにカラーフィルターをかけると水に色をつけることもできるが、
透明の水のままだと缶にあてたライトでアクリルの白さが出てしまい、
カラーフィルターの色が再現できない。
ここでも水に墨汁を混ぜてグレーにしてバランスを取ると、フィルターの色を綺麗に再現できる。






黒川隆広
くろかわ・たかひろ/amanaにて、30年間、商品撮影を中心に活動。2016年退社後、アライアンス社員として連携。現在は大手ECサイト商品撮影講座講師、写真の学校特別講師他、セミナー、イベントなどで写真の学びの場を提供。プロからアマチュアまで、また企業から個人向けまで、プライベートレッスンも受け付けています。
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黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン ReEdit バックナンバー 一覧

01 ワインボトル撮影のポイントとアイデア

02 スプラッシュの合成用素材は水に墨を混ぜる

03 缶を水に落とす時の隠し技

04 円形のカラーサンプル撮影方法/同じ形の「こぼれカット」を撮る

05 ハーフミラーによる反射物の平面撮影

06 ペーパーを丸めて背景を暗くおとす

07 ハイライトの「後のせ」合成

08 撮影素材からハイライトを拾い合成する

09 骨白アクリルの背景で影に色をつける

10 ライティングが上達するコツはモノクロで確認すること/写真を見るときの背景色に注意

11 黒バックで商品を浮かせて撮る時のポイント

12 クリップを使い、小さな被写体を斜めにセットする/耐震マットで小物を吊して撮影

13 指輪の背景にシルバーマットを使う/ビーズクッションを背景として利用

14 スープの具材を液面に並べる/被写体を傾け真俯瞰のアングルをつくる

15 テーブル面に映る壁の白かぶりを抑える

16 鏡面の被写体は シルバーペーパーを床背景に使う

17 「注ぎカット」は撮影時の傾きで印象を変える

18 スケールダウンした 風景を 被写体に映し込む

19 ライティングで浮遊感を出すアイデア

コマーシャル・フォト2024年7月号

【特集】「男を撮る」
男性ポートレイトに特化した特集「男を撮る」。第3回となる今回は、 全52ページにわたる総力特集。
Chapter1 フォトグラファー・長山一樹が俳優・木戸大聖を撮り下ろし。
Chapter2 6人のフォトグラファーによる各々の男性ポートレイト考を紹介。
      太田好治×柄本 明 小笠原真紀×柿澤勇人 佐藤航嗣×杉野遥亮
      倭田宏樹×WANIMA You Ishii×坂東龍汰 吉田 崇×津田健次郎
Chapter3 1人の被写体を様々なライティングで撮り分けることで、その人ならではの魅力を引き出すアイデアを紹介。「スタンダードな白背景」から、「テーブルを黒にして陰影を出す」「サイドを黒で締めてエッジを出す」など、14つのバリエーションを提案します。(解説・撮影:馬場道浩)


▪️「WONDER Mt.FUJI」INTERVIEW 太田菜穂子×瀧本幹也×公文健太郎 ほか