黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン ReEdit 07

ハイライトの「後のせ」合成

宝石の輝きや、時計のガラス面を表現するハイライト。
特にダイヤモンドリングは、ダイヤ周りのライトを1灯ずつ調整して

透けたハイライトを入れるのは難しい。
Photoshopで後からのせる方が効率的です。
「後のせ」なのでハイライトのサイズや位置の変更は、

ライティングで行なうよりも簡単にできます。
illustratorでグラデーションをつけたハイライトを作ってもよいでしょう。

Photoshopでハイライトを入れる

簡単なのは、白黒2トーンのレイヤー(ハイライト用マスク)を作り、
「スクリーン」で重ねる方法。
レイヤーの「不透明度」でハイライトの強弱を調整します。



時計撮影でガラス面にハイライトを入れ輝きを出すのも簡単。

写真左がハイライトなし。中央がハイライトを合成したカット。右がハイライト用素材。


ビニールパッケージの光沢感を出すのにもおススメ。

極端な例ではあるが、上の作例は普通のコピー用紙を撮影して、
ハイライトをのせ、光沢のあるインクジェットフォトペーパーのように仕上げたもの。
左が撮影したままの写真。中央がハイライトを入れたもの。
ややグレーに撮ってハイライトで白さと光沢感を強調する







黒川隆広
くろかわ・たかひろ/amanaにて、30年間、商品撮影を中心に活動。2016年退社後、アライアンス社員として連携。現在は大手ECサイト商品撮影講座講師、写真の学校特別講師他、セミナー、イベントなどで写真の学びの場を提供。プロからアマチュアまで、また企業から個人向けまで、プライベートレッスンも受け付けています。
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黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン ReEdit バックナンバー 一覧

01 ワインボトル撮影のポイントとアイデア

02 スプラッシュの合成用素材は水に墨を混ぜる

03 缶を水に落とす時の隠し技

04 円形のカラーサンプル撮影方法/同じ形の「こぼれカット」を撮る

05 ハーフミラーによる反射物の平面撮影

06 ペーパーを丸めて背景を暗くおとす

07 ハイライトの「後のせ」合成

08 撮影素材からハイライトを拾い合成する

09 骨白アクリルの背景で影に色をつける

10 ライティングが上達するコツはモノクロで確認すること/写真を見るときの背景色に注意

11 黒バックで商品を浮かせて撮る時のポイント

12 クリップを使い、小さな被写体を斜めにセットする/耐震マットで小物を吊して撮影

13 指輪の背景にシルバーマットを使う/ビーズクッションを背景として利用

14 スープの具材を液面に並べる/被写体を傾け真俯瞰のアングルをつくる

15 テーブル面に映る壁の白かぶりを抑える

16 鏡面の被写体は シルバーペーパーを床背景に使う

17 「注ぎカット」は撮影時の傾きで印象を変える

18 スケールダウンした 風景を 被写体に映し込む

19 ライティングで浮遊感を出すアイデア

コマーシャル・フォト2024年3月号

■特集「料理写真徹底研究 もっと! おいしい瞬間」五感に訴えかける料理写真の極意とは!

料理撮影において最も重要なのが、被写体の“おいしい瞬間”を切り取ること。瑞々しい素材のカットや、調理場面、出来立てのテーブルフォト、食器で口に運ぶシーンなど、その瞬間はいたるところに存在し、被写体や使用用途に合わせて、ベストな瞬間を見極めると共に、見た人の五感を刺激するビジュアルを突き詰めることで、最高の料理写真が完成する。本特集では、食に特化したフォトグラファーが多数在籍しているアマナのシズル撮影専門クリエイターチームhue(ヒュー)に、経験による審美眼や画面構成のアイデア、シズル表現のテクニックなど、“おいしい瞬間”をビジュアル化するためのノウハウを解説してもらった。

■写真展「中森明菜」
中森明菜さんのデビュー40周年を記念し、新設された中森明菜さんのファンクラブ:ALDEA限定で発売された写真集。その撮影を担当した只友眞人氏が撮影について語る。

■feature 01 高橋秀行「3,776.12」
Shuffleでも以前取り上げた本展。コマーシャル・フォト3月号でもより深く、作品に迫る。