CINEMA EOS SYSTEM

EOS C300制作事例「メルセデス・ベンツ EクラスCabriolet スペシャルムービー」

メルセデス・ベンツ EクラスCabriolet スペシャルムービー 「FOUR」
Vol.1「土曜日」 Vol.2「生物学者」 Vol.3「夕焼け」 Vol.4「やさしい音」より

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監督/脚本/撮影/編集=菱川勢一 助監督/撮影助手=小原穣・藤田恭平 VE=鈴木なつみ Executive Pr=津止久雄 Pr=飯野圭子 T=田沢美亜 ST=細見佳代 HM=青木理恵 ED=五十嵐聖 Sound Engineer=水野慎一 Editing Studio Coordinators=山田雅也 Original Soundtrack=ヤマダタツヤ・万波麻希 声優=安藤瞳 Website Design=辻哲郎・神子知也 Logo Design=小林祐介 撮影協力=LICAVOU, Atelier Ptica Display Flowers=CreaF Client=Mercedes-Benz Japan

菱川勢一 氏が監督・脚本・撮影・編集の4役を務め、
「女性のためのメルセデス」を描いた4篇のスペシャルムービー

「メルセデス・ベンツEクラス Cabriolet」は、男性ユーザーの多い中、「女性のためのメルセデス」として提案された車種。

メルセデスを愛車とするひとりの女性を主人公にした4つのストーリーのWebムービーが制作された。

彼女を撮影しているのは恋人あるいは夫という設定で、彼女の語り口調とともに車に乗って出かけるふたりの物語だ。プライベートビデオ映像のように見せるため、カメラは手持ちで動き回れる重量であること、そしてライティングを行なわなくても撮影できる高感度が必要だった。その条件を高画質で満たすカメラとして選択されたのがEOS C300。

その機動性と高感度性能を活かして、全編自然光と地明かりのみ、逆光時もレフを使わずに、そのまま撮影を行なっている。

高画質で自然な印象の映像が撮れるキヤノン EOS C300の性能があったからこそ実現できた企画となった。

雑貨店、レストラン、草原、移動する車内など、シーンごとに光の条件が変わる中でもEOS C300は柔軟に対応。

その機動性も手伝って、4篇のムービーを構成する映像をわずか2日間で撮り終えることができたという。

Interview 菱川勢一

「EOS C300のトーンはドキュメンタリーの映像に向いている気がします」

以前から、一眼レフカメラのムービー機能はいろいろと試してはいました。けれども、ローリングシャッター現象やモアレや暗部のノイズの多さが気になり、それらがクリアされたカメラが出ることを長い間期待していました。

いつでもすぐに持って撮影に出かけられて、高品質な映像が撮影できるムービーカメラを手元に置いておきたいと考えていたので、InterBEEでEOS C300を見た後、早い段階で購入を決定しました。まだ周りでは誰も使っていませんでしたが、試していくうちにその性能もわかってきました。

そうしたところに、今回の「メルセデス・ベンツ Eクラス Cabriolet」のWebムービーの話があったので、この企画はEOS C300で撮影すれば、ドキュメンタリータッチでしかも上質な映像が撮れる、と直感しましたね。

img_products_cinemaeos05_06.jpg 撮影中の菱川氏。このムービーでは最小限のアクセサリーを装備したEOS C300をほとんど手持ちで撮影している。

テスト撮影した段階でも、今回のストーリーに出てくる場所はすべてライティングなしで撮れるという感触を得ました。

レストランの中でのシーン(ページトップの画面参照)、夜間の走行中の運転席などでは、最大でISO12,800まで上げましたが、肉眼ではほとんど見えない細部までしっかりと映像に映っていたのは驚きました。

特に指示することなく、女優に自由に動いてもらい、自然な仕草や表情を動き回りながら長回したり、EFレンズのズームを使い、サイズを変えながら撮影。その中から選んで良い映像をつないでいます。

手持ち撮影では、グリップの角度が細かく変えられ、自分に合ったホールド感が得られて、20分近くの長回しも苦になりませんでした。このグリップのホールド感は、僕にとっては最高の性能のひとつです。

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DitoGear OmniSliderというレールにEOS C300を載せた横移動撮影の様子。

8割くらいは手持ち撮影ですが、車体をキレイに見せたかった横移動撮影では、DitoGear OmniSliderという2mほどのレールにEOS C300を載せて動かしています。

このレールにはEOS C300の重量がギリギリ載せられたので、重宝しました。

ハンドルの液晶モニタの取り付け位置やパワースイッチの操作ツマミの使いやすさなど、他のムービーカメラではあまり配慮がされていない部分がちゃんと作られているのは素晴らしいと思っています。

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外部マイクの性能もしっかりしているので、今回は現場の音も押さえておくのにも使いました。

この撮影ではあえてCanon Logは使わず、ほぼそのまま「撮って出しのトーン」を活かし、作り込んだ印象を与えないプライベートビデオ風のトーンにしています。

オフライン編集ではAdobePremiere Proを使い、色調整もわずかに行なっただけです。ほぼAdobePremiere Proで完成させましたが、Autodesk Infernoを使い、最終的にはTV放送でも流せるように仕上げています。

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ひしかわ・せいいち
DRAWING AND MANUAL代表取締役社長/アートディレクター/映像作家/写真作家 1969年東京生まれ。ニューヨークにてミュージックビデオやCMの演出・編集を手がけ、帰国後DRAWING AND MANUALの設立に参画。


協力:キヤノン(株)・キヤノンマーケティングジャパン(株)
CINEMA EOS SYSTEM ホームページ canon.jp/cinema-eos


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