CINEMA EOS SYSTEM

EOS C700制作事例 「SoRi 『I'm Ready』」

EOS C700 FFとEOS C200Bで夜のダンス映像を撮る

SoRi 「I'm Ready」

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制作=DRAWING AND MANUAL Dir=林響太朗 Assistant Dir=伊藤賢・山口祐果 P=櫻井大輔 P Assistant=山村健 L=田上直人 L Assistant=小野塚伸明 Crd=喜多村恭平・村上大陸 Prop ST=岡本真由美 ST=甲斐修平 HM=鷲塚明寿美 Pr=飯野圭子(DRAWING AND MANUAL)・宮田諭(Flip-book ) PM=井上賢・西田ふみ・中畝結

林響太朗監督はこれまでCINEMA EOSで様々な作品を撮影してきた。EOS C500でTHE BED ROOM TAPE「くじら feat. 奇妙礼太郎」、EOS C300 Mark IIでTHE BED ROOM TAPE feat. 川谷絵音「命の火」、EOS C200でodol「foureyes」、EOS C700でSHISHAMO「私の夜明け」・Mr.Children「SINGLES」など、それぞれのカメラの特性を活かしながら美しい映像に仕上げている。ある意味、CINEMA EOSの特徴を最も理解している監督であり、撮影監督だと言える。

そんな林監督がK-POPアーティストのSoRiの新曲「I'm Ready」のMVを制作。カラフルなライティングを施して夜の町で激しく踊るSoRiとダンサーを美しく、そしてかっこよく捉えている。

撮影ではメイン機に5.9Kフルサイズセンサーを搭載したEOS C700 FFをセレクト。また、サブ機としてファインダーのないEOS C200Bを使用し、Ronin-Sに載せて動きのある撮影を行なうなど、臨機応変な設定でアクロバティックなダンスを追いかけた。


Interview 林響太朗(ディレクター)

EOS C700 FFとEOS C200B、マルチ収録でも違和感がなかった

──今回のMVではどんなイメージで制作したのですか。

 K-POPのMVはスタジオで画角をきっちり決めているものが多いので、ロケ撮影したり、日本っぽい景色を入れるなどオリジナリティを出そうと考えてました。SoRiのキレのある踊りをちゃんと見せて、女性らしくかっこいい世界観を作ることを意識しています。

──EOS C700 FFとEOS C200Bで撮影しています。撮影プランはどのように考えていましたか。

 EOS C700 FFは三脚、EOS C200Bは手持ち撮影で使おうと思っていたんですけど、結果的には両方手持ちで撮ることの方が多かったです。EOS C700 FFはProRes 4Kの60Pで収録したかったため、Codex社製の専用レコーダーを取り付けましたが、カメラと一体になるドッカブル仕様のためバランスは良かったです。

img_products_eosC700ff_hayashi_06.jpg EOS C700 FFで撮影の様子。

──EOS C700 FFはどんな印象でしたか。

 フルフレームでボケ感も綺麗だし、S35センサーのEOS C700と比較してもかなり違いを感じました。今回主にCN-E20mmをつけて撮影しましたが、広角のワイド感がよく出ていて、かつ背景のボケ味がすごく良かったです。

img_products_eosC700ff_hayashi_04.jpg 「EOS C700 FFににキヤノンのEFシネマ単焦点レンズ『プライムレンズ』を装着して撮影しています。髪の一本一本のディテール表現が素晴らしかったです」(林監督)

──マルチカメラで撮った映像をカラーグレーディングでどう処理したのでしょうか。

 EOS C700 FFの映像は階調がとても広く、明るく撮れている印象があったので、EOS C200Bで撮った映像と色を合わせるのが難しいかなと思ったのですが、実際にはEOS C200BはRAW(Cinema RAW Light)で収録したので色に関しては全く問題ありませんでした。カラーグレーディングの際も「ここはEOS C200Bで撮った」と意識することもなく編集できました。

──EOS C200BをRonin-Sに載せて使ってみていかがでしたか。

 EF24、35、50mmなどの単焦点Lレンズを使用していますが、上手くバランスが取れます。激しい動きの中でも顔の表情はちゃんと押さえたいシーンでは、顔認識AFが役に立ちました。タッチパネルで被写体にピントを合わせられるのもいいですね。同じ画角でも前ピン、後ろピンにワンタッチで設定できる。ワンオペレーションにはマストな機能ですね。

何度か使ってみてEOS C200のRAWデータの特性も理解できたし、AFなど撮影時の機能も使いこなせるようになりました。これからもいろんな撮影で試してみたいですね。

img_products_eosC700ff_hayashi_05.jpg EOS C200BはRonin-Sに載せて使用。

はやし・きょうたろう
ディレクター/フォトグラファー
1989年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科インタラクションデザイン専攻卒業後、DRAWING AND MANUALに参加。映像以外にもインスタレーションやパフォーミングアーツ、プロジェクションマッピングなど様々なクリエイションに関わる。
www.kyotaro.org/

協力:キヤノンマーケティングジャパン(株)
CINEMA EOS SYSTEM ホームページ canon.jp/cinema-eos

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