CINEMA EOS SYSTEM

EOS C500制作事例「クロスカンパニー KOE テレビCM/店頭用ビデオ」

クロスカンパニー KOE KOE 2014AW

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企画制作=電通西日本+電通+スプーン+トレードマーク ECD=樋口景一 CD=東畑幸多 C=細川美和子 AD+Pl=えぐちりか Pl=関本みよ CP=八木泰介・中野良隆 Pr=大桑仁・石橋健太郎・佐々木カンナ Dir=島田大介 P=瀧本幹也 L=藤井稔恭 PM=山川裕史 A=桑島十和子 ED=佐渡恵理/眞鍋将 MA=山岡俊 ST=タケダトシオ HM=小西神士 Cas=ボビー田邉和也・生方茉莉奈 AE=橘哲生・瀬邉亮 T=Chara・SUMIRE

ナチュラルでやわらかい世界観をEOS C500で表現

クロスカンパニーから生まれたKOE。地球や人に負担をかけずに無理せず服作りをしようという、服のありかたそのものから考えられた新ブランドだ。

「大きな声じゃなく 小さな声を聞こう 世界に耳をすませて わたしの声を聞こう」…目を閉じ、耳をすませて、自分の声に従って生きていく方が、自分も気持ちがいいというコンセプトでビジュアルイメージを統一。CMでもCharaの歌う「Rainbow」が流れる草の道や木のそばで人や馬やフクロウがじっと目を閉じ、耳をすませている。

撮影はスタジオ内に大きな木のセットを組んで行なわれた。朝の柔らかい光、夕方、マジックアワーなど、セットの位置を変えたり、ライティングに工夫をして、多くのシーンを撮影している。

今回のCMおよび店頭用ビデオの撮影はEOS C500で4K収録されている。ライティングを駆使した数種類のシチュエーションの色の表現、ハイスピード撮影、そして撮影後の素材をトリミングするなど、様々な狙いにも対応し、ナチュラルでやわらかい世界観を見事に表現している。

Interview 瀧本幹也

撮影:浜村多恵 img_products_eosC500_02_04.jpg
たきもと・みきや
写真家。サントリーオランジーナ、ダイワハウス(深津絵里・リリー・フランキー)、JR東日本「行くぜ、東北。」、サッポロ黒ラベルなどのCMのほか、映画「そして父になる」「海街diary」(共に是枝裕和監督)でも活躍。

光を計算して撮っていくような
撮影ではC500はとても便利ですね

──普段はCMも映画もフィルムで映像を撮ることが多いと思います。デジタルシネマカメラで撮影したことはありますか。

瀧本 C300でEOS Kiss X7のCMを撮ったことがあります。その時に感じたのはシャープなのにやわらかい色調で、フィルムよりも細かい描写ができるなという印象がありました。まつ毛までクリアに表現されている。

デジタルっぽいバキバキの絵になるのかと思っていたんですけど、そういうこともなく、すごくナチュラルな表現ができるなと感じました。

今回のKOEは4Kで撮影しています。フィルムルックにしたいなというのがあって、スタジオの中に大きなセットを作って、朝、夕方、マジックアワーなど、狙いによって時間設定を決めてライティングで作っています。

───C500を使ってみた印象はどうですか。

瀧本 カメラ自体がコンパクトで、軽いですよね。今回は使いませんでしたけど手持ち撮影でも便利だろうなと思いました。フィルムでは現場で細かいチェックができないんですね。フィルムの場合はもちろんそれが利点でもあるんですけど。

セットでハイライトを作る時に逆目から少し太陽っぽい光を作ったりするんですけど、フィルムの場合はモニターで判断できないからメーターと目で見た感覚と今までの経験値でやっていきます。

C500はマスターモニターを見ながら、細かい微調整ができる。セットの美術的なチェックとか、細かな草のニュアンスなどが最終形に近い状態ですぐに確認できます。今回のように光を計算していく撮影ではとても便利だと思います。約4分の店頭用ビデオではハイスピードで長回し撮影も行ないました。

───色の表現はどうでしたか。

瀧本 普段はフィルムで撮ってポジにしてからグレーディングしています。今回はフィルムマスター(Nucoda Film Master)で色を転ばせることで、狙っている方法に動かしたんですけど、それほど崩れることもなく、色が作りやすかったですね。C500は細かい描写ができるという印象があります。肌の質感もいいですし、ハイライトからアンダーまでの階調がすごくやわらかい。今回の撮影ではすごくいい表現ができました。ただし、作品によって写り過ぎることで犠牲にすることもあると思います。そこは、狙いによって使い分ければいいかなと思います。

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協力:キヤノンマーケティングジャパン(株)
CINEMA EOS SYSTEM ホームページ canon.jp/cinema-eos


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