CINEMA EOS SYSTEM

EOS-1D C制作事例「Baccarat Pacific K.K. 映像インスタレーション」

Baccarat Pacific K.K.「創設250周年 バカラ展 永遠のきらめき」
映像インスタレーション バカラメゾン篇

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CD=太田菜穂子(KLEE INC) AD=柿木原政広(10 inc) Pl=南木隆助 PM=小川桂以子(KLEE INC) ED=大久保雅人・大久保篤史 Music=めぐりなお

バカラが「創設250周年 バカラ展 永遠のきらめき」を全国の百貨店で開催している。この展示会場でバカラの上質な世界観を表現するビデオインスタレーションが上映されている。バカラレッドをイメージした巨大なボックスを覗き込むと、そこにはパリにあるメゾン・ド・バカラとバカラ村にあるマニファクチュールの映像が映し出される。見た人が250年の時を越えたバカラクリスタルの美しさ、脈々と受け継がれてきた職人たちのDNAに触れられる各3分のショートムービーだ。

ひとつひとつ手作業でカッティングされ、様々な表情を見せるバカラのクリスタル作品、あるいは熟練の職人たちが何千度の高温で溶解したクリスタルを形にしていく様子など、撮影現場は色や明るさの調整が難しいものばかり。しかも、機械や人が密集した工場の中で撮らなくてはならない厳しい状況だ。

蓮井幹生氏は、この一連の撮影をEOS-1D C(4Kおよび1080/60P)で行なうことで、繊細で美しい光と闇の世界を見事に表現している。

【今後の展示予定】
9月3日 - 7日:日本橋高島屋/9月10日 - 15日:京都高島屋/9月17日 - 22日:名古屋高島屋/9月24日 - 29日:横浜高島屋/10月2日 - 6日:近鉄阿倍野店/10月9日 - 14日:池袋 東武/10月22日 - 27日:そごう横浜店

「創設250周年 バカラ展 永遠のきらめき」映像インスタレーション バカラ村工場篇
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Interview 蓮井幹生

撮影:浜村多恵 img_products_eos1dc03_08.jpg
はすい・みきお
1955年東京都出身 1988年、写真家としてのキャリアをスタート。2000年、初めてコマーシャルフィルムを撮影。その後CFカメラマンおよび演出家としても活動を開始。

logで撮った映像は情報量が豊かで
ハイライトがちゃんと残っている

──1D Cを使った感想を教えてください。

蓮井 今回の撮影は1D Cがなかったらこれほど小規模なチームでは撮れなかったと思います。今回はほぼ一人で明るさやメーターを切って、光を読み、フォーカスを合わせて、スチルのレンズで撮影しています。

特にガラスの工場は何千度っていう高温で作業しているシリアスな現場なので、大きな機材やモニタを持って行けないんですよ。1D Cならこういう環境でもコンパクトに撮れる。自分の身体しか入れないところに入ろうと思った時に機材の大きさに妨げられたくないし、作業している人に威圧感を与えたくない。フォトグラファーにとっても機材が大きいだけでピュアに撮影に向き合えないし、マイナスな要素が多いんですね。カメラはできる限り小さい方がいい。

1D Cのいいところはコンパクトでありながらスチルのレンズを付けて、logで映像を撮れること。しかもホールドしやすくて、自分の体の一部になってくれる。フォトグラファーのアドバンテージを感じられるカメラだと思います。

───撮った映像にはどんな印象をお持ちですか。

蓮井 僕は自分でカラコレをしています。logで撮った映像は情報量が豊かですね。ハイライトがちゃんと残っているし、暗部の再現性もいい。高温の炉の中の溶けたクリスタルは、ハイライトの中でのグラデーションで再現される。階調のレンジが豊かで自然なんですね。トーンジャンプが起こりにくい。画が柔らかいです。そして高感度に強い。映像の印象は、フィルムっぽい感覚があります。

img_products_eos1dc03_09.jpg 撮影時の様子。火を使う現場では手持ちで撮影した。

撮影に同行したバカラ本社のイメージディレクターは、今回の映像素材をすべてアーカイブしたいと言ってくれました。それは作品を見て「こんなすごい映像が撮れたのか」という驚きがあったからだと思います。そういう話を聞くとこの仕事を受けて良かったなと思います。もちろん、1D Cというカメラに出会えなかったらこのような映像は撮れなかったと思います。これからも使っていきたいですね。


協力:キヤノン(株)・キヤノンマーケティングジャパン(株)
CINEMA EOS SYSTEM ホームページ canon.jp/cinema-eos


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