キヤノンEOS Rシステムの世界

EOS R5 C SPECIAL REPORT|林響太朗監督が描く、香りから始まる男女の物語

協力:キヤノンマーケティングジャパン

「私が好きなあなたの匂い / 前奏曲」

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協賛=キヤノンマーケティングジャパン 制作=Flip-book Inc. Pr=飯野圭子 Dir+P=林響太朗 原案・脚本=長谷部千彩 P=櫻井大輔  L=田上直人 装花=越智康貴 MP=林有三 A=黒谷優美  ST=清水奈緒美 HM=廣瀬瑠美 A-Dir=伊藤賢 A-P=山村 健 特機=結城拓真 A-L=粂川葉 大道具=池田勇 装花助手=浦田典果 T=夏子・楽駆 Cas=永原恵太 ED=橋本祥文 R+MA=浅田将助 R=黒田就平 PM=桑島ダンテ・深谷紅羽 Mg=宇佐美華・山崎弘崇 現場応援=近藤はな
公式サイトはこちら


これまでCM、MV、テレビドラマのオープニング映像、ライブ配信、ファッションブランドのコレクションムービーなど、様々な媒体で映像を発表してきた林響太朗監督。そんな林監督が物語の構成からスタッフ編成、セットのアイデア、環境音や音楽まで、こだわりぬいて制作した短編映画「私が好きなあなたの匂い/前奏曲」が完成。

舞台は閉店後の花屋。店で働く男女が店内で花の香り当てゲームを始める。出題する花のセレクトも高度になる中、次第に互いの気持ちに気づいていくというストーリー。女性視点の物語を模索していた林監督が、書店で手に取った長谷部千彩の同名小説に感銘を受け、長谷部氏と共に世界観を練り上げる。 映像は2台のEOS R5 Cで8K収録。大きな照明と花に溢れた店内、そこに自ら作成したLUT(ルック・アップ・テーブル)のトーンを加えることで、2人のやり取りをそっと見守る、幻想的で美しい空間が生まれた。


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2人の台詞と結末、そして撮り方の異なるSecond Typeも同時に制作し、近々公開される予定。演者2人もリラックスして、より親密な関係が描かれている。


INTERVIEW 林響太朗/ディレクター

花が際立ち、2人の動きや仕草に
集中できる舞台を作りたかった


──短編映画を制作するきっかけを教えてください。

 僕自身、様々なCINEMA EOSのカメラを使ってきて、その都度キヤノンマーケティングジャパンの方にサポートいただきました。その関係もあってEOS R5 Cの公式動画を自由に作ってみないかと提案をいただきました。

MVなら歌詞やメロディ、広告の場合は企画など、ガイドが決まっているものに映像を付けることが多かったのですが、今回は以前から映像化したいと考えていた長谷部千彩さんの物語をカタチにしようと考えました。

──そこから脚本を担当する長谷部さんと企画を詰めていったのですね。

 原作は香水をきっかけに、見えないものを想像させる物語でしたが、香水に関してはまだ僕の中で理解する時間が必要だと思ったので、花を通して、香りの情緒や人間模様を表現しています。

僕は2人の会話を切り取った時の気持ち良さを、長谷部さんはセリフの言い回しや細かな仕草をそれぞれ重点的に見るなど、役割分担しています。現場でも協力しあったおかげで、撮影にも集中できました。劇中では女性が単なるヒロインではなく、男性と対等な関係に見えるように動きやセリフの間を意識しました。

──EOS R5 Cの撮影は2カメ体制で行なったそうですね。

 1台は正面から定点、もう1台はレールに乗せて2人を追いかけました。レンズはSumire Prime(PLマウント)です。今回は演者の緊張感を増すためにワンカットで撮っています。定点は8K収録でしたが、特殊な空間でどう撮っていくのかを現場で考えることも多かったので、撮影後に人物の画角をトリミングできるのがありがたかったです。

──ライティングやLUTなど、色の設計はどのように考えたのでしょうか。

 まず花が際立つことと、2人の動きや仕草に集中できる舞台を作りたかったので、大きな丸型のLED照明を画面上に設置しています。結果的にシンプルなライティングになりました。 グレーディングにはオリジナルLUTを使っています。花や人の肌は正しい色が出ていますが、それ以外はマゼンタがかった深みのあるブルーで、幻想的に仕上げました。今はこのLUTが自分の中でしっくりきています。

──花を切る、匂いを嗅ぐ、紙を丸めるなど、音の演出が面白いですね。

 ごく普通の会話のやり取りの中に、お互いへの想いや感情の揺れを描きたい。鋏で花を切る、花を触るなど、わずかな音を丁寧に拾うことで、心臓の音が聞こえるほどドキドキする気持ちを表現できたと思います。

──EOS R5 Cで映像を撮る際の注意点があれば教えてください。

 EOS R5 Cのムービーはシネマカメラ仕様になっています。そこで、これまでのように、EOSのカメラでムービーを撮る感覚で使おうとすると難しいと思います。あとはバッテリーの減りが速いのでVバッテリーを用意した方がいいぐらいですね。
RFマウントはフランジバックが短いのでアダプターをかませば、スチルレンズからPLマウントまでどんなレンズでも使えます。手持ちでもハイクオリティな映像が撮れるのがいいですね。

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 映像のセッティングのままでスチルを撮ることでトーンが合わせられます。今回メインビジュアルに使った写真は、映像を撮ったアングルのままスチルに切り替えて撮っています。演者に少し動いてもらってスローシャッターで撮りました。

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撮影時の様子。手前が林監督。


CINEMA EOS SYSTEM ホームページ:
canon.jp/cinema-eos

林響太朗(はやし・きょうたろう)
ディレクター/フォトグラファー

東京都生まれ。多摩美術大学卒業後、DRAWING AND MANUALに参加。独自の色彩感覚で光を切り取る映像を生み出す。同時に3DCG、VFX、インタラクティブなどを駆使し、映像のみならずインスタレーションやパフォーミングアーツなどのクリエイションに数多く関わっている。

www.kyotaro.org

※この記事はコマーシャル・フォト2022年6月号から転載しています。


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