キヤノンEOS Rシステムの世界

市橋織江|少年と過ごす夏休みをスナップシュートで記録する

市橋織江さんがEOS R5でトライしたのは、いつもとは違う撮影手法。カメラを常に携え、気ままに過ごす少年をスナップシュートで追いかけた。

※クリックすると写真が拡大表示されます。


ichihashi01.jpg

RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/8000 秒 f/4.0 ISO640

──今回の写真は伊豆大島で撮影されたそうですね。

市橋 古くからの友人家族が夏休みに大島に行くというので同行させてもらいました。友人にはたびたび一緒に行かない? と声をかけてもらっていたんですが、なかなかタイミングが合わず実現しなかったんです。いつかは行ってみたいと思っていたところ、この企画のお話をいただきました。

彼らには9歳になる息子さんがいるのですが、以前から彼の成長に合わせて節目節目に写真を撮っていたこともあって、今回も彼を中心に撮影しています。

ichihashi03.jpg RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/1000 秒  f/1.8 ISO1250


ichihashi04.jpg RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/400 秒  f/1.8 ISO320


市橋 というのも、今回EOS R5で撮影するにあたって最初に考えたのが「いつものフィルム撮影ではできないことをやりたい」ということで、このカメラなら子どもの自然な動きや予測不能な行動も追いやすいだろうと思ったからなんです。

海で一緒に泳ぎながら撮ったりすることもできそうだし、EOS R5の強みを活かして夜の写真にもトライしてみようと。そういったカメラの機能的な持ち味を試せると思って、島で過ごす少年の1日を撮影させてもらうことにしました。

ichihashi05.jpg RF50mm F1.8 STM 1/400 秒 f/1.8 ISO2500


ichihashi06.jpg RF50mm F1.8 STM 1/400 秒 f/1.8 ISO800


市橋 テーマはまさに「夏休み」ですね。最近は休暇を満喫することがなかったので、アシスタントの二人も連れて行きました。

彼らには「市橋事務所の夏休みなので、仕事感を出したら負けだよ」なんてことを言いました(笑)。すごく楽しんでいましたね。私が撮影していても気にすることなくフレームの中に入ってきたりしていましたから。

──使用したレンズはRF35mm F1.8 MACRO IS STMとRF50mm F1.8 STMでした。

市橋 普段このような撮り方はしないのですが、試行錯誤した結果、「その場ですぐに撮る」「被写体に反応して撮る」ことを取り入れてみようと、カメラを常に持ち歩くことにしました。

持ち歩くなら機材はなるべくコンパクトなほうがいいので、レンズはRF50mm F1.8 STMとRF35mm F1.8 MACRO IS STMだけにしました。常に持ち歩いても負担にならず使いやすかったです。大島でも持ち歩き、すぐに撮れることを重視してあまり複雑なことはしませんでした。


──スナップ写真だったのが意外でした。

市橋 今回は、広告写真のように指示を出したり、設定を作るような撮影はしていません。彼らの過ごし方にすべて合わせました。

例えば花火を始めるタイミングも、次にどの花火を選んで、どこに置くのかもまったくこちらでコントロールしていないんです。彼らの動きに反応して撮る。「ちょっと待って」と言わない撮影でした。

私はいつもフィルムを現像すると「こういうふうに写るんだ」「こういうふうに撮れていたんだなぁ」と、目で見ていたものと違う形で定着していることに感動があります。今回の撮影では、それに近い感動を、撮影しているその場で味わえました。
特に夜の撮影と水中撮影ではそれを感じましたし、面白かったです。


ichihashi07.jpg RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/800 秒  f/4.0 ISO640



──水中写真を撮られていたことには驚きました。

市橋 せっかく大島に行くなら以前検討したことのある防水カメラケースを使ってみようと購入しました。ミラーレス機のEOS R5対応のものではなかったのですが、問題なく使えました。 (※編集部注:使用したのはデジタルカメラ専用防水ケースDiCaPac)


ichihashi09.jpg RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/2000 秒  f/2.8 ISO200


ichihashi11.jpg RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/600 秒  f/2.8 ISO200

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市橋 カメラを海の中に入れたり出したり、半水面にしたりしていますが、どれもノーファインダー(ライブビュー)で撮っています。水中の写真はカメラだけを沈めて私自身は潜っていないんですよ。

大島ではすべてのカットをオートフォーカスで撮っているのですが、水中写真はフレーミングも、どこにフォーカスが合っているのかも画像を確認するまで分からない。だから思いもよらないところにフォーカスが合っていたのですが、意識して撮っていないだけに不思議な写真が撮れました。

思い切って海の中で撮ってみて良かったですね。デジタルの気軽さというか、こんなふうに大胆に撮ってもいいんだ、と思えました。



ichihashi14.jpg

RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/400 秒  f/1.8 ISO10000


──今回の撮影では、カメラ機材だけではなくいつもとは違った撮り方で取り組まれました。EOS R5を使ってみていかがでしたか?

市橋 バッテリーの持ちの良さ、これは本当に驚きました。1泊2日の滞在で、撮影は1日目のお昼から夜までと2日目の朝からお昼までです。

撮影枚数は約1,000枚を撮影しましたが、使ったバッテリーは1日1個程度。デジタルカメラを使う時はバッテリーの消耗を気にして電源のオンオフを繰り返していましたが、EOS R5は電源をずっと入れっぱなしにしていてもバッテリーが減りにくく、咄嗟のシャッターチャンスにも対応できました。

節電機能の効果もあったかと思いますが、アシスタントに「最近のデジタルカメラはこんなにバッテリーが減らないものなの?」と聞いたくらいです。


ichihashi15.jpg RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/1000 秒  f/1.8 ISO20000


市橋 それからEOS R5のRAWデータってすごいなと感動しました。花火のシーンのRAWデータを見ると、ハイライトも暗部も相当な情報が残っていてびっくり。今回は花火の光の粒を残すように撮りました。 フィルム撮影なら撮影を諦めるか、長時間露光で表現する写真に切り替える状況です。


ichihashi16.jpg RF35mm F1.8 MACRO IS STM 1/160 秒  f/1.8 ISO200


──最後にEOS R5での撮影を振り返って感想を訊かせてください。

市橋  普段からフィルム撮影ではできないことがあると思っていたので、この企画のお話をいただいたて、その中のいくつかにチャレンジでする機会を得られたことにすごくワクワクしました。

EOS R5は、子どものように動きの予測がつかない被写体にすごくいいと思いました。厳しい撮影条件のシーンにも柔軟に対応してくれ、そのうえ使いやすい。それが一番でした。

市橋織江(いちはし・おりえ)
1978年生まれ。広告や雑誌、アーティストなど多分野で写真を手掛ける。TVCMなどムービーカメラマンとしても活動し、映画「ホノカアボーイ」、「恋は雨上がりのように」の撮影監督をつとめる。また写真展や写真集での作品発表も行い、主な写真集に、「TOWN」、「PARIS」、「BEAUTIFUL DAYS」、「Gift」、「SHIBUYA-KU」(私立恵比寿中学)など。

http://www.kayokosato.com/

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EOS R5
約4500万画素35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジンDIGIC Xを搭載。静止画での常用ISO感度は100〜51200を達成した。デュアルピクセルCMOS AF IIによってAF性能が大幅に向上。人物の瞳・顔に加え、頭部検出も可能に。映像エンジンDIGIC Xにより、最高約20コマ/秒の高速連続撮影(電子シャッター時)やカメラとレンズの協調により、最高8.0段の手ブレ補正効果を実現。


製品の詳細:https://cweb.canon.jp/eos/your-eos/product/eosr/r5/


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