黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン ReEdit 15

テーブル面に映る壁の白かぶりを抑える

明るい部屋の自然光撮影では、白壁の反射で
家具天面や濃いフローリングが「白かぶり」をしてしまいます。
作例では部屋中央のテーブルに奥の白壁が映り込んで反射しているので、

ペーパーで「白かぶり」を抑えたカットを素材として撮影しておき、
部屋全体の写真と合成しました。
その際、黒ペーパー、グレーペーパー、茶色のペーパーをそれぞれ試し、

茶色のペーパーをセレクトしました。
ロケのインテリア撮影では、このように複数の色違いの

ペーパーを用意しておくと良いでしょう。

テーブルが白くかぶっている

奥の白壁が映り込んでテーブル面が白くなってしまう。

ペーパー 黒

黒ペーパーの場合、テープル面の色が濃くなる。

ペーパー グレー

明るさは適度だが、テーブルの色が出ない。

ペーパー 茶色

茶色のペーパーでテーブルの自然な色を出た。

一番上の元写真に、茶のペーパーで映り込みを抑えたテーブルを合成して完成。

撮影協力:萩原株式会社
http://e-hagihara.co.jp



フレアをつくり光が溢れる空間を演出

カーテン部分にフレアを作り、光が部屋に溢れる様子を演出しました。
レンズ前に透明アクリル板をつけて、カーテン部分にあたる付近にだけ、

アクリル面にヘアワックスを塗り光を滲ませています。
ヘヤワックスでは光が滲み過ぎという場合、鼻の脂を塗るだけでも効果が出ます。

フレア なし

フレア 鼻の脂

フレア ヘアワックス

レンズ前に透明アクリル板をつけて、フレアを入れたい部分にヘアワックスやノリを塗布する。
左の写真ではわかり易いように厚塗りをしているが、鼻の油くらいでも効果的。

黒川隆広
くろかわ・たかひろ/amanaにて、30年間、商品撮影を中心に活動。2016年退社後、アライアンス社員として連携。現在は大手ECサイト商品撮影講座講師、写真の学校特別講師他、セミナー、イベントなどで写真の学びの場を提供。プロからアマチュアまで、また企業から個人向けまで、プライベートレッスンも受け付けています。
kuro1868@icloud.com
LINE ID:kuro390714


黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン ReEdit バックナンバー 一覧

01 ワインボトル撮影のポイントとアイデア

02 スプラッシュの合成用素材は水に墨を混ぜる

03 缶を水に落とす時の隠し技

04 円形のカラーサンプル撮影方法/同じ形の「こぼれカット」を撮る

05 ハーフミラーによる反射物の平面撮影

06 ペーパーを丸めて背景を暗くおとす

07 ハイライトの「後のせ」合成

08 撮影素材からハイライトを拾い合成する

09 骨白アクリルの背景で影に色をつける

10 ライティングが上達するコツはモノクロで確認すること/写真を見るときの背景色に注意

11 黒バックで商品を浮かせて撮る時のポイント

12 クリップを使い、小さな被写体を斜めにセットする/耐震マットで小物を吊して撮影

13 指輪の背景にシルバーマットを使う/ビーズクッションを背景として利用

14 スープの具材を液面に並べる/被写体を傾け真俯瞰のアングルをつくる

15 テーブル面に映る壁の白かぶりを抑える

16 鏡面の被写体は シルバーペーパーを床背景に使う

17 「注ぎカット」は撮影時の傾きで印象を変える

18 スケールダウンした 風景を 被写体に映し込む

19 ライティングで浮遊感を出すアイデア


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巻頭特集ではフォトグラファー福岡秀敏が俳優・田中麗奈をLEDで撮り下ろし。さらに倭田宏樹、森山将人、川村将貴、須藤絢乃による現場事例や機材検証を通して、LEDライティングの実践的な活用方法を解説。「Aputure LED 4機種 実践検証」ではCOB型、パネル型、スポット型、ストリップ型という異なる光源を用い、静物撮影で検証。光の質や質感表現の違いを比較しながら、LEDライトの特性を具体的に探る。撮影と解説は中村雅也氏が担当した。

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