CINEMA EOS SYSTEM

EOS C300制作事例「日清食品 日清カップヌードル カップヌードル『REAL』シリーズ」

AKB48のREALな表情をドキュメンタリータッチで撮影

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前田敦子篇の撮影風景。写真の右端でカメラを構えているのが柿本ケンサク監督。
http://real.cupnoodle.jp/
©AKS

日清カップヌードルの「REAL」シリーズのテーマはがんばっているすべての人々を応援したい。AKB48を起用し、普段見たことのない彼女たちの表情やがんばっている姿をとらえようという企画だ。セッティングした状態で撮るのではなく、ドキュメンタリーで撮影しようというのが狙い。そこで、メンバーのプライベートや仕事の合間、移動中、楽屋など、様々なシチュエーションに足を運び、その場の雰囲気や光源を活かして撮影された。

彼女たちから自然な言葉を引き出したいと考えると、DSLRでは同録と長回しに適さない。狙い通りの絵と音が収録でき、かつ機動性のあるカメラをということですべての作品をEOS C300(24P収録)で撮影することに決まった。

前田敦子篇を演出した柿本ケンサク監督は自ら撮影も担当、また4篇を演出したショウダユキヒロ監督は3名のフォトグラファー(大橋仁、高橋ヨーコ、若木信吾)とともに撮影を行なっている。

路面電車、夜の路線バス、レコーディングブース、楽屋、ライブのバックステージ、暗い客席など、人気タレントを地明かりで撮るには厳しい条件下ばかりだったが、臨場感のある美しい映像に仕上がった。

3人のフォトグラファーと柿本監督がほぼノーライトで撮影

前田敦子 篇

©AKS
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前田敦子篇は香港の路面電車(トラム)でロケ。移り行く景色とともに撮影。柿本ケンサク監督が撮影も担当。「撮影時間が限られているので、長玉と短い玉と2本のレンズをセットしておきました。狙いによってすぐチェンジすることでレンズ交換のロスを短縮できました」(柿本)。

img_products_cinemaeos03_04.jpg 路面電車から見える実景も同時に撮影した。

img_products_cinemaeos03_05.jpg 前田敦子篇の食べるシーンは柿本監督が手持ちで撮影している。

カップヌードル「REAL」の
主なワークフロー
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岩田華怜 篇

©AKS
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岩田華怜篇はコンサートホールで撮影した。マスクの人が撮影の若木信吾さん。

フォトグラファー 若木信吾氏のコメント(岩田華怜篇を撮影)

「バックステージとリハーサル、本番と様々なコントロールの効かないライトの状況下で、特に役に立ったのが、撮影感度設定の幅の広さでした。コンサート会場の観客席の暗さは肉眼でも見えない所が多い中、ISO10000の設定でインタビューを撮ることができました。ワイドからミドルのズームと望遠ズームの2本を交換しながら使っています。ファインダーの見え方を基準にアイリスを変えたり、フリッカーの強くでるところではシャッターを変えたりしながら撮りました。今回は使いませんでしたが、NDフィルターの切り替えスイッチはビデオならではの機能で、浅い絞りのレンズで明るい外光での撮影時にもぼけ具合をキープできるはずです。手持ち撮影ができない重さではないので、ちょっと筋トレしたいと思います」。

島崎遥香 篇

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フォトグラファー 大橋 仁氏のコメント
(島崎遥香篇を撮影)

「今回、C300を初めて使いました。楽屋の中など、狭い場所でも機動性がいいし、使い勝手のいいカメラだという印象が残っています。ドキュメンタリータッチにしたいという要望でしたので、長めの望遠ズームを使って撮影しています」。

©AKS
img_products_cinemaeos03_11.jpg 島崎遥香篇の撮影時。左がショウダユキヒロ監督、右が撮影の大橋仁さん。「自然光の入るスタジオだったのですが、だんだん曇ってきて、ノーライトで撮らなければならなかったので、C300は感度を自由に調整できるので助かったなと思います」(ショウダ)。

高橋みなみ 篇

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指原莉乃 篇

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©AKS

img_products_cinemaeos03_14.jpg 写真左:カメラマンはバスの中にしゃがんで撮影し、外部モニターで確認していく。写真右:左から2人目のメガネの人が撮影の高橋ヨーコさん。グレーの帽子の人がショウダユキヒロ監督。
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フォトグラファー 高橋ヨーコ氏のコメント
(高橋みなみ篇・指原莉乃篇を撮影)

「夜の路線バスもそうでしたが、それ以外の録音スタジオのブースや楽屋など、今回はどのシチュエーションでもまったくライティングができない状況でしたが、C300は感度設定をあげてもディテールが残っているので助かりました」。

<共通>企画制作=GROUND+電通+ロボット CD=高松聡 Pr=中根宏明・芦沼智行 PM=森田亮・杉浦戦 Cas=木島森 ED=遠藤知洋 Concierge=紙谷崇之 <前田敦子篇>Dir+P=柿本ケンサク <高橋みなみ篇・指原莉乃篇>Dir=ショウダユキヒロ P=高橋ヨーコ <島崎遥香篇>Dir=ショウダユキヒロ P=大橋仁 <岩田華怜篇>Dir=ショウダユキヒロ P=若木信吾

監督対談 柿本ケンサク × ショウダユキヒロ

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柿本ケンサク(写真左)
OFFICE作所属 映画「UGLY」、LIGHT UP NIPPONプロジェクト2011のほか、CM、MVを多数制作。

ショウダユキヒロ(写真右)
ショートフィルム、CM、Webムービー、MVなど多方面で活躍。カップヌードルREALシリーズでは4篇を演出。

日清カップヌードル「REAL」シリーズを演出した柿本ケンサク監督とショウダユキヒロ監督。撮影条件の厳しいドキュメンタリー撮影の現場でEOS C300をどう使いこなしたのかを聞いた。

──このシリーズをEOS C300で撮ろうというのは柿本監督の提案だそうですね。

柿本 C300で20本以上作品を撮っています。ムービーではほぼDSLRは使わなくなりました。今回は大きな機材を持ち込めないということと、Log収録ができることが大きかったですね。カメラマンそれぞれの個性を出しつつ、5つのトーンを揃えようとCanon Logで撮影しました。

──前田敦子篇は香港の路面電車(トラム)で撮影していますよね。

柿本 前田敦子さんは卒業宣言した直後で、プライベートを切り取るというテンションでもないし、移り変わる町を眺めているのか自分の想いにふけっているのか、そういうリアルな彼女を撮っています。

ショウダ 部屋のシーンはノーライト?

柿本 LEDで1灯押さえるというか、微妙なバランスを整えているという感じ。

──指原莉乃篇の夜の路線バスもディテールが残っていますね。

ショウダ ノーライトで撮影しました。普通バスの地明かりではなかなか厳しいのですが、綺麗に撮れました。高橋ヨーコさんがリグなしの手持ちで1時間半も粘ってくれました。

岩田華怜篇のステージの袖は若木信吾さんがISO10000〜20000で撮影しました。あのシチュエーションで照明上げるわけにはいかないですし。DSLRだったらノイズがのっているだろうなという設定でも綺麗に撮れていました。C300は感度を自由に調整できるので助かりました。

──C300についてはどんな印象ですか。

柿本 小回りが効くし、絵も綺麗。カメラの総合力として群を抜いていると思います。最少人数で撮れるし、ドキュメントにもいける。お手軽な感じなのに「こんなに写るのか」という驚きはいつもありますね。ローリングシャッターもほぼないですし、今までのDSLRとはほぼ別物だなという感じはあります。

ショウダ 企画を立ち上げた時に「生の現場を撮ったドキュメンタリーとはいえども、絵のクオリティは保ちたい」という要望があったのですが、C300の絵なら 納得できたし、「このカット使えない」ということには一度もなかったです。ノイズののり方を見ても狙い通りでしたね。照明一切焚かずに感度上げて、しかもビデオノイズで汚したくないという難しい条件にも応えてくれましたね。

──C300でこういう映像を撮ってみたいというのはありますか。

柿本 ドキュメンタリーや人を撮るシチュエーションなど何が起こるのかわからない時に感覚で撮れる方向に設計されているのが面白いと思います。予算がどんどん削られていく中で、階調もあって綺麗に残せるカメラの存在はありがたいですよ。

ショウダ 自分が今学生だったら絶対テンションがあがってると思う。

柿本 危険な場所におくとか、飛行機に付けて飛ばしちゃうとか、アイデアベースの低予算の撮影に向いている。

いい意味でクリエイターのためにある。そういうわけで僕に長期に貸し出して欲しいですね(笑)。

ショウダ 次の撮影もC300で撮るんですよ。同録で撮るドキュメンタリータッチです。もっといろんなシチュエーションで使い倒してみたいです。


協力:キヤノン(株)・キヤノンマーケティングジャパン(株)


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