Photoshop CS5 の新機能

Camera Raw 6

黒川英治

今回のPhotoshopのバージョンアップに伴い、Camera Rawもバージョン6に進化し、新たに「粒子」機能が追加され、「ノイズ軽減」や「画像再サンプル」の性能が強化されている。

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フィルムの粒子感を再現する「粒子」機能の追加

デジタルカメラの撮像素子のクオリティアップによって、できあがった画像はノイズがない完璧な物に進化したが、フィルムに存在したフィルム粒子に味があると感じることもある。

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今回追加された「粒子」機能は、昔ながらのフィルム粒子の感じを再現するものである。操作は至って簡単。スライダを動かすことで、粒子の量、サイズ、粗さを調整できる。

時代と逆行していると思う人もいるだろうが、写真の原点に立ち返るという意味では、良い機能が追加されたと言える。

■粒子を追加した画像 img_soft_pscs5_06_03.png ■元画像 img_soft_pscs5_06_04.png

高感度撮影の画像に対する「ノイズ軽減」を強化

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デジタルカメラと、撮像素子の高感度ノイズとは、切っても切れない関係にあるが、その対応策として「ノイズ軽減」機能の強化が行なわれた。新しく追加されたのは「輝度のディテール」「輝度のコントラスト」「カラーのディテール」のスライダ。

こちらも操作は至ってシンプルで、スライダの調整でノイズ軽減ができる。実際に使ってみればわかるのだが、強く効果をかけすぎても画像が平板にならずに、また色のディテールも損なわれずに、ノイズがきれいに除去されているのがわかる。高感度撮影の強い味方になるのは言うまでもない。

■ノイズ軽減オン img_soft_pscs5_06_06.png ■元画像 img_soft_pscs5_06_07.png

画像の再サンプルのクオリティアップ

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画像の拡大・縮小を行なう際の再サンプルの品質が向上した。これにより、RAWで撮影しておくことで、数百万円もする超高画素カメラ並みの画像が容易に得られるようになった。逆に小さな画素数を必要とする場合にも都合が良い。「画像を保存」のオプションを上手く活用してワークフローを簡素化すれば、より利便性が高くなる。

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Camera Rawでサイズを大きくした画像(部分拡大)
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もともと画像サイズの大きな画像(部分拡大)

Camera Rawの使いこなし

新機能については以上だが、Camera Rawは、ホワイトバランスや露光量といった基本的な補正項目だけでなく、切り抜き、赤目補正ツール、スポット修正、補正ブラシなどのツールも完備しているので、これだけで事実上の画像補正を終了することができる。

最後にCamera Rawを使いこなす上で、再認識してほしい機能について述べておきたい。

Camera Raw 5.2以降から、画像の補正過程を記録する機能として、「スナップショット」が追加されている。まず画像を補正する前にスナップショットを記録して、その後パラメータを割り当てたものを数パターン記録しておけば、それらを比較検討しながらパラメータを追い込んでいける。

画像に適用したパラメータをプリセットとして保存することも可能である。Camera Rawで編集したパラメータは、オリジナルのRAWファイルと同じフォルダに、XMPファイル(拡張子は.xmp)として自動保存される。

今まで割り当てたパラメータが気に入らない場合は、そのXMPファイルを捨てれば元の状態に簡単に戻すことができる。Camera Rawでの編集はいわゆる「非破壊編集」なので、 元の画像データを上書きせずに、画像の見た目を変更できるのだ。

Mini Bridge

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BridgeがPhotoshopの一つのパネルとなり、Mini Bridgeという便利な機能が加わった。Photoshopのアプリケーション内からBridgeを操作できるので、ファイルの閲覧と管理が高速にできる。アプリケーションバー左上、または右側のパネルにある「Mb」というアイコンをダブルクリックすると、右手上方に「Mini Bridge」が表示される。あとは見たいフォルダをたどっていけばよい。そして画像編集をしたいファイルをダブルクリックするだけで、画像をPhotoshopで開くことができる。日常のワークフローとも密接につながる大変便利な機能である。

黒川英治 Eiji Kurokawa

写真家。1965年東京都生まれ。Triceps代表取締役。大阪写真専門学校(現・大阪ビジュアルアーツ専門学校)を経て、1985年頃よりパリをはじめヨーロッパ各地で過ごし、自らの芸術性にヨーロツパの影響を受ける。ファッション誌やCDジャケット、広告写真を手がけるほか、コマーシャルプロデュースや、婚礼写真のデイレクションも行うなど幅広く活動。日本のみならずアメリカ、ヨーロッパでも活躍。コンピュータにも才があり、デジタル写真の分野においても異才を放つ。APA(日本広告写真家協会)正会員。

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