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キヤノン 実物の「質感情報」を数値化しプリントで再現する質感画像処理技術を開発

光沢感や立体感など実物の質感情報を数値化しプリントで再現

newproduct_20150910_canonprint_I.jpg 金屏風(向かって右がプリント、左が本物の金箔)


キヤノンは、照明の方向や見る角度で変化する物体の光沢感、立体感、透明感などの「質感情報」をデジタルカメラで取得し、プリントで忠実に再現する質感画像処理技術を開発した。

質感とは、光沢感、立体感、凹凸感、透明感など、その材質について人が感じ取る視覚的、触覚的な要素。写真や印刷物で質感を再現するには、色の情報に加え、物体表面の凹凸や光の反射特性などの質感情報を取得することが必要になる。そこで、デジタルカメラを複数台用いて対象物を撮影し、微細な凹凸や光沢などの質感情報を数値化する質感画像処理技術を開発。数値化した質感情報は、プリンター(UV硬化型プリンターなど)の特性に応じて最適に制御し、オリジナルの質感を忠実に再現するという。高精細な色彩表現だけでなく、金属や生地といった多様な質感のプリント表現が可能となる。

newproduct_20150910_canonprint2_I.jpg 油彩画(フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」)


オリジナルの質感を忠実に再現できるため、油彩画などの貴重な歴史的文化財を複製することで、作品に直接触れることができる新しい鑑賞方法や、オリジナル作品を良好な環境で保存するといった活用も期待されている。


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