新しいモバイルアプリ、CCデスクトップツールのタッチ機能を追加

アドビは、ロサンゼルスで開催中のAdobe MAX 2015にて、どこにいても作品を制作し共有することができるAdobe Creative Cloudでの「コネクテッド クリエイティブ キャンバス」構想を発表した。コンテンツ、アセット、才能が集まるCreative Cloudは、クリエイターのコミュニティとしても機能。外出先でも画像レタッチやアセットの取り込みが実現できるよう、2種類の新しいモバイルアプリ「Photoshop Fix」と「Capture CC」の提供を開始し、「Photoshop CC」「Illustrator CC」「Premiere Pro CC」などのデスクトップアプリでのタッチ機能を新たに追加した。また、ロイヤルティフリーのストックコンテンツサービス「Adobe Stock」に、新たにビデオが追加されることも発表した。

外出中のデザイン作業を可能にするモバイルアプリ

「Photoshop Fix」は、画像のレタッチと修復に特化した画像編集機能をモバイルデバイス上で実現。直感的なタッチインターフェイスにより、修復ブラシやゆがみなどのPhotoshopデスクトップアプリの代表的な機能を、iPadやiPhoneで行なえるようになる。「Capture CC」は、Adobe Brush、Adobe Shape、Adobe Color、Adobe Hueを1つに集約したアプリ。キャプチャしたデザインアセットは、ブラシ、シェイプ、カラーテーマとして使用することができる。加えて、Photoshop Mix、Photoshop Sketchなど主要なモバイルアプリのアップデート版も提供を開始した。

CCデスクトップツールの機能進化

映像においては、4Kおよび8Kの高精細映像編集に対応する広範なフォーマットをネイティブにサポート。色彩表現への対応もさらに強化し、Premiere Pro CCはハイダイナミックレンジ（HDR）ワークフローをサポートするほか、After Effects CCでは色彩の忠実な再現性や調整機能が強化されている。また、ポートフォリオWebサイト制作ができる「Adobe Portfolio」を近日提供開始するとの発表もあった。

Creative Cloudフォトグラフィをアップデート

月額980円で使用できるCreative Cloudフォトグラフィプランの機能アップデートが発表された。Photoshop CCとLightroom CCでは、タッチ操作対応などの機能拡張によって、写真の操作方法を刷新。新しいアプリであるPhotoshop Fixに加え、Lightroom CCには新たに写真キャプチャ機能とかすみの除去機能が追加された。また、Photoshop Mixのレイヤーサポートが拡充され、Lightroom for Webには新たに編集機能が追加された。Adobe Portfolioは、Creative Cloudフォトグラフィプランにも追加される予定だ。

新モバイルアプリおよびアップデート版は、AppleのApp StoreおよびGoogle Playから無償でダウンロード可能。Creative Cloudデスクトップアプリのアップデートは、年内にCreative Cloudメンバーに提供される。

アドビ
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