2012年10月23日
Shuffleの人気連載「Photoshop オート機能完全攻略」を1冊にまとめた本「Adobe Photoshop オート機能完全攻略 CS6/CS5/CS4対応版」が9月26日に刊行された。内容は最新版のPhotoshop CS6に合わせて全面的に加筆訂正を行なっているが、Shuffle読者のために本書の一部を特別公開する。
コンテンツに応じた移動ツール
「コンテンツに応じたパッチツール」とともにCS6から新設された機能が「コンテンツに応じた移動ツール」である。全く新しいツールなので、どう使えばよいのか手探り状態だったが、その名のとおり対象物を移動できるのだろう、ということで早速試してみた。
お皿の真ん中にあるシフォンケーキを囲い、少し左へ移動してみる。
移動量の数値がツールチップ(黒バックの吹き出し)でリアルタイムに表示される。この辺、と思ったところでドロップすると、すぐに計算処理が始まる。
ほぼ違和感なく移動しているようだ。
選択範囲を外して全体を見ると、細部に若干気になるところがあったので修復ツールで追加のレタッチを加えた。
こうした微調整の追加レタッチがあるにせよ、ここまで自動化してくれると本当にありがたい。もし、古いツールしかないとしたら何工程も手間をかけなければならないだろう。
拡張モードを使ってみる
もうひとつの「拡張」モードも試してみよう。選択範囲を「移動」させるモードと「拡張」、つまり増やしていくモードがあるのだ。
右のダイヤのリングを拡張してみよう。フリーハンドで対象物を選択して、移動する。作業そのものは、移動モードとまったく同じ。
「移動」モードの時は元の場所の対象物は消去された状態になるが、「拡張」モードでは増やした状態で移動する。
「コンテンツに応じた移動(拡張モード)」の結果
結果は、左の写真のようにリングが2つに増えた。このように「コンテンツに応じた移動」の「拡張」モードは、選択した物を増やしたり、選択した部分の面積を増やすことができるのだ。
選択範囲を外してみると、周辺との濃度差があったりしたので、修復ブラシなどで追加のレタッチを少し加えて出来上がり。
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竹澤宏 Hiroshi Takezawa
1983年、フリーのフォトグラファーとして独立。以来30数年、いまだに業界の片隅に生息中。インテリアや物撮りを中心とした広告写真が主だが、雑誌の取材や執筆もこなせるオールラウンダータイプのフォトグラファー。
http://takezawa-lab.com/
https://www.facebook.com/TakezawaHiroshi
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