Photoshop オート機能完全攻略

スマートコレクション

写真・解説:竹澤宏

img_item_photoshop_automatic.jpgShuffleの人気連載「Photoshop オート機能完全攻略」を1冊にまとめた本「Adobe Photoshop オート機能完全攻略 CS6/CS5/CS4対応版」が刊行された。内容は最新版のPhotoshop CS6に合わせて全面的に加筆訂正を行なっているが、Shuffle読者のために本書の一部を特別公開する。

Bridgeで画像を自動検索

最後にもう1つ、Bridgeの便利な自動処理機能を紹介しよう。

Bridgeはフォルダのディレクトリをツリー状態で示し、写真をブラウズすることができる。そのシンプルさが使いやすく、Lightroomなどのようにあらかじめライブラリに登録する手間がかからない点が利点でもある。

その代わり、Lightroomのような高度な画像管理機能はないとも思われがちだが、実はコレクション、あるいはスマートコレクションといった機能を使うことで、ディレクトリ管理とは別個に任意の写真、あるいはキーワードやメタデータによる自動検索で写真をコレクションしておくことができるのだ。

Bridgeの「ウインドウ」メニューから「コレクションパネル」を選択し、新規コレクションあるいは新規スマートコレクションを追加する。コレクションパネルの右下に追加ボタンがある。

コレクションは任意にセレクトした写真をそのフォルダに入れていく、いわば手動によるコレクションだが、スマートコレクションはメタデータやキーワードを設定すると、条件に適合した写真を自動的に集めてきてくれる便利な自動処理機能だ。

img_soft_auto_mook29_01.jpg ここでは、画像に埋め込まれているEXIF情報を元に、150mm F2.8マクロというレンズで撮影した写真だけを自動的にコレクションしている。

img_soft_auto_mook29_02.jpg

メタデータにキーワードを埋め込んでおけば、キーワードによるコレクションもできる。もちろん、複数の条件を組み合わせたスマートコレクションも可能である。元のデータはそのままに、ディレクトリ管理とは別個の画像管理ができる点が、スマートコレクションあるいはコレクションの利点だろう。

もしかしたら、Adobe Bridgeの最大のライバルはAdobe Photoshop Lightroomかもしれない。

※この記事は「Adobe Photoshop オート機能完全攻略 CS6/CS5/CS4対応版」から抜粋しています。

竹澤宏 Hiroshi Takezawa

1983年、フリーのフォトグラファーとして独立。以来30数年、いまだに業界の片隅に生息中。インテリアや物撮りを中心とした広告写真が主だが、雑誌の取材や執筆もこなせるオールラウンダータイプのフォトグラファー。
http://takezawa-lab.com/
https://www.facebook.com/TakezawaHiroshi

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