Photoshop オート機能完全攻略

HDRトーン

写真・解説:竹澤宏

img_item_photoshop_automatic.jpgShuffleの人気連載「Photoshop オート機能完全攻略」を1冊にまとめた本「Adobe Photoshop オート機能完全攻略 CS6/CS5/CS4対応版」が刊行された。内容は最新版のPhotoshop CS6に合わせて全面的に加筆訂正を行なっているが、Shuffle読者のために本書の一部を特別公開する。

JPEGファイルが疑似HDRトーンに

この「HDRトーン」というのはCS5からの機能で、本来32bit HDRを16bitあるいは8bit画像に変換するときの設定オプションなのだが、それが独立して「イメージ」メニューの「色調補正」の一員となった。

img_soft_auto_mook23_01.jpg
img_soft_auto_mook23_02.jpg

つまり、通常の1枚の8bit JPEGからでも疑似HDRトーンが作れるということだ。この場合、1枚の写真では収まりきらない広大な階調を段階露光してうまく収めた写真を作るということとは趣旨が違ってくるが、一般的に定着してしまったHDR=高彩度な一風変わった写真というイメージの写真を作るのには好都合だ。

設定できるオプションはHDR Proと全く同じ、プリセットもそのまま同じである。

では、普通にスナップしたJPEG画像をHDRトーンの「彩度をさらに上げる」というプリセットされた設定を使って疑似HDR化してみよう。

img_soft_auto_mook23_03.jpg img_soft_auto_mook01_ya2.gif
img_soft_auto_mook23_04.jpg 「彩度をさらに上げる」の結果

Photoshopの動きを見ていると、いったん32bitモードへ変換してから設定ウィンドウを開いているようである。

※この記事は「Adobe Photoshop オート機能完全攻略 CS6/CS5/CS4対応版」から抜粋しています。

竹澤宏 Hiroshi Takezawa

1983年、フリーのフォトグラファーとして独立。以来30数年、いまだに業界の片隅に生息中。インテリアや物撮りを中心とした広告写真が主だが、雑誌の取材や執筆もこなせるオールラウンダータイプのフォトグラファー。
http://takezawa-lab.com/
https://www.facebook.com/TakezawaHiroshi

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