2013年02月05日
Shuffleの人気連載「Photoshop オート機能完全攻略」を1冊にまとめた本「Adobe Photoshop オート機能完全攻略 CS6/CS5/CS4対応版」が刊行された。内容は最新版のPhotoshop CS6に合わせて全面的に加筆訂正を行なっているが、Shuffle読者のために本書の一部を特別公開する。
CS4、CS5で「コンタクトシートII」を使う
古いバージョンから馴染みのあったコンタクトシート機能はCS4、CS5でいったんオプション扱いになり、プラグインを入手し、自らインストールしなくてはいけなくなった。CS6で復活し、再びデフォルトの状態で使えるようになった。
最初に、Photoshop CS4、CS5で「コンタクトシートII」を使うための方法を説明しよう。まず、「コンタクトシートII」のプラグインモジュールをプラグインフォルダに入れなくてはいけない。入手先はアプリケーションDVD-ROM内、もしくはアドビ システムズの下記のサイトからダウンロードすることができる。古いプラグインは利用できないことがあるので、それぞれのバージョンに合ったプラグインを入手しよう。
■ Mac版CS4→http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=4096
■ Windows版CS4
→http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=4098
■ Mac版CS5
→http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=4743
■ Windows版CS5
→http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=4744
インストール先は、Photoshop CS4、CS5フォルダの「Plug-ins」→「Automate」だ。
プラグインがインストールされると、Bridge CS3までのやり方と同じように、Bridge CS4、CS5からでもPhotoshopの「コンタクトシートII」を直接開くことができるようになる。
注意しなくてはいけないのは、この時のCS4、CS5用のコンタクトシートIIはまだ32bit仕様のプラグインなので、Photoshop本体を64bitモードで使用している時はいったん32bitモードで起ち上げ直さなくてはいけないことだ。Mac版CS4はまだ32bit仕様だったので問題ないが、Mac版CS5は64bit仕様なので32bitモードに変更してから使うことになる。
Mac版CS5の場合
Finderからアプリ本体のアイコンを右クリックして「情報を見る」を選択する。「32ビットモードで開く」のところにチェックを入れてから起動する。
最新のCS6ではコンタクトシートIIも64bit版となり、最初からインストールされている状態で出荷されるように戻った。結局、ユーザーの要望も多かったということなのかもしれない。
実は従来のコンタクトシートIIにも便利な点があり、例えば次のような使い方ができる。写真を納品する時に、印刷用の8bit TIFFのほか、閲覧用にJPEGのコンタクトシートを添付して納品すると、Web制作チームはコンタクトシートを見て、使いたいカットをそこから切り抜いてJPEG画像として本番用に使うことができる。つまり、彼らにとって1コマあたりの解像度がWeb用途に使えるぐらいになっているのなら、JPEG画像のコンタクトシートのほうが便利なのである。
また、BridgeのPDF出力にはない機能として、サブフォルダまで含めた下の階層の写真も一緒にコンタクトシートを作れる点は便利だ。
もう1つは、プリント時に「プリンターによるカラー管理」の他、「Photoshopによるカラー管理」も選択できるので、カラーコントロールがしやすい点である。
今さら説明するまでもないが、CS6で復活したウィンドウを紹介しておこう。
CS6 コンタクトシートIIのウィンドウ使い勝手は従来と変わらないので戸惑うことはないと思うが、オプションで「画像をフォルダーごとにグループ化」という項目が増え、カラープロファイルの選択、16bitへの対応など進化している。また、設定の「保存」「読み込み」ができるようになった。
CS4でのウィンドウ
以前は右側に列数、行数のレイアウトが表示されるようになっていた。
結果的に、Photoshopによるコンタクトシートか、BridgeによるPDF出力かを選べるようになった点は喜ばしい。
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竹澤宏 Hiroshi Takezawa
1983年、フリーのフォトグラファーとして独立。以来30数年、いまだに業界の片隅に生息中。インテリアや物撮りを中心とした広告写真が主だが、雑誌の取材や執筆もこなせるオールラウンダータイプのフォトグラファー。
http://takezawa-lab.com/
https://www.facebook.com/TakezawaHiroshi
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