製品レビュー

【intel CPU review】なぜフォートンはインテル製プロセッサー搭載PCを使うのか?

デジタルカメラの進化に伴い、画像データのサイズは大きくなり、それを扱うPCのスペックは重要度が増しています。特にレタッチ業務では、ハイスペックなPCが必要とされます。近年では動画のレタッチといった、より負荷のかかる業務もあるため、作業効率はPC環境に依存します。今回はレタッチカンパニーであるフォートンが、インテルXeonプロセッサー搭載PCを使用している理由と合わせて、第11世代インテルCore i9プロセッサー搭載PCを用いて、その実力を検証してみました。

20210917_intel6.jpg撮影:坂上俊彦

解説:川口翔平(フォートン)
崇城大学デザイン学科卒業後、フォートン入社。様々な問題を的確に解決する論理的な思考と直感的な美的感覚をあわせ持つ。近年は海外動画案件の中核を担う。

フォートンについて

日本で初めてのデジタルイメージング会社として1988年に設立。以来、広告写真のレタッチ業務を専門とする。その他、ファインアート・フォトグラフィー、ファインアート・レタッチも手がける。動画に対するレタッチ技術である「ムービーレタッチ」が世界で高い評価を得ている。http://foton.jp/


インテル製プロセッサー搭載のワークステーションを使う理由

フォートンでは、10年ほど前に会社のPCを全て、Macからインテル製プロセッサー搭載のワークステーションに変えました。当時、普段の業務でMacのスペックが不足していたという訳ではないのですが、必要なスペックを満たすためのカスタマイズをすると、かなりの金額になっていました。そんな時、現在も使用しているワークステーションの当時のモデルを検証させていただく機会があり、同じくらいのスペックでもコストが低く、実際使用してみて社内でも好評だったので、導入に至ったという経緯です。

インテル製プロセッサー搭載PCは、コストパフォーマンス以外にもメリットがあります。カスタマイズ性の高さは、業務に適したマシンを構築する上で、とても助かります。また、突然、故障などのアクシデントが起こってしまっても、代替パーツが入手しやすいので、修理がスムーズなのも魅力です。修理に一週間かかるなんてことがあったら、仕事になりませんからね。保守契約が充実しているものを選べば、さらに安心感があります。

現在、メインで稼働させているモデルは、インテルXeon W-2245プロセッサー(8 Core 16 Threads 3.92 GHz)です。もう少し高いスペックを目指したいのですが、現状2~3年ごとに数台、最新モデルに入れ替えているため、金額を考えると、この辺りが着地点かなと思っています。

更にコストパフォーマンスの高いマシンがあるのなら、検討したいと思っていました。そこで今回、第11世代インテルCore i9プロセッサー搭載PCをテストしてみました。


第11世代インテルCore i9プロセッサーを検証

今回、第11世代インテルCore i9 プロセッサーを検証するために用意したPCはraytrek(レイトレック) ZG。これに普段の業務をこなせるよう、カスタマイズを加えています。結果をわかりやすくするため、現在使用しているワークステーションと、同シリーズの過去のモデルも検証してみました。

■ CENEBENCH R23 スコア

20210917_intel7a.jpg

検証項目は3つ。まずは、CPUのスコアを見るために、CINEMA 4Dで知られるMAXON Computer社のベンチマークソフト「Cinebench」を使用しました。結果は上のグラフの通り。この時点で、かなり期待値が上がりました。

■ AfterEffects レンダリング時間

4K動画シーケンスに負荷の大きいエフェクトをかけてテスト
20210917_intel8.jpg

次に動画レタッチで使用しているAdobe After Effectsでのレンダリング時間を計測したものが、中央のグラフです。4Kの動画に対して負荷の大きいエフェクトをかけて力の差がわかるようにしているのですが、2015年のワークステーションと比べるとほぼ半分の時間で済んでいます。

■ Photoshop 8bit・16bit 変換時間

長辺12000pxのPSBにレイヤーとエフェクトが多く乗った状態でテスト
20210917_intel9.jpg

最後はAdobe Photoshopでの8bitと16bitの変換時間。これはレタッチ作業の中でデータが劣化しないようにする工程のひとつなのですが、データが大きくなるにつれ、かなりの時間を消費します。下のグラフの通り、ここまで短縮されれば、ストレスもかなり減ると思います。

結果として検証項目、全てにおいて最も良い数値となりました。耐久性や安定性などプロの仕事には不可欠な要素が他にもありますから一概には言えませんが、Core i9の実力は、素晴らしい結果だと言えると思います。

同時に、普段使用しているワークステーションの進化にも驚き、常に最新のモデルを導入する価値を再認識することが出来ました。そういった面でも、Core シリーズの高いコストパフォーマンスは、すべてのクリエイターにとって、とても嬉しいですよね。

今回検証に使用したPCの主な構成

20210917_intel10c.jpg

raytrek ZG 写真&動画編集向けモデル

CPU:第11世代インテル Core i9-11900K
GPU:NVIDIA GeForce RTX 3080 10GB GDDR6X
メモリ:32GB(検証したモデルは128GBにカスタム)
ストレージ:1TB NVMe SSD
(検証したモデルはSamsung 1TB Gen4 NVMe SSDにカスタム)

製品ページはこちら

raytrek ブランドサイト:https://raytrek.net/

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