Blackmagic ケース・スタディ

生の観劇体験と張り合う高品質なパフォーマンスを世界に配信|演劇用マルチカム

Colvin Theatrical、Blackmagic Design製品をベースとした演劇用マルチカムを提供

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ミシガン州グランドラピッズを拠点とするColvin Theatricalは、来たるAACTFest 2021(American Association of Community Theatre)で上映される11本の地元シアターの演劇に、Pocket Cinema Camera 6KおよびDaVinci Resolveを使用した。このプロジェクトは、Colvin Theatricalによる「演劇用マルチカム」の一環。「演劇用マルチカム」は、Blackmagic Design製品をベースとして、世界中のシアターに向けてシネマライクなビデオおよび配信を提供することを目的とした新サービスである。

ライブのパフォーマンスが再び行われるようになった今でも、アメリカ中の劇場で演劇やパフォーマンスの撮影や配信が増え続けている。このようなシネマライクなマルチカム映像やライブのマルチカム配信は、劇場に新たな収益源と観客をもたらす。

マルチカム映像の収録および配信を専門とするColvin Theatricalは、北アメリカにおいて、数多くのコミュニティ/スクール・シアターを対象にマルチカムサービスを提供する最初の企業のひとつである。パンデミックが始まって以来、Colvin Theatricalは、劇場がパンデミック前の数十倍の規模の視聴者にアクセスできるデジタル・ライブ配信をサポートしてきた。

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Colvin Theatricalの主宰者であるコーディ・コルヴィン氏は語る。

「劇場は、チケットの販売だけではもうやっていけません。以前は、演劇を収録することは収益の面で現実的ではなく、品質も良くありませんでした。高額の銀行口座を持つ巨大なコンテンツオーナーでもない限り、使用できるのはせいぜい1台か2台のカメラで、その経験は生の観劇とは程遠いものです。そして撮影には数週間かかり、ポスプロには数ヵ月かかります。

Blackmagic Design製品を導入したことで、私たちのチームはこの作業を数日で行うことができるようになりました。Blackmagicカメラは低価格で使い勝手が良く、シネマライクなルックが得られます。さらに、どこでも使用できるデザインなので、パフォーマンスのど真ん中で撮影することも可能です。カメラからLUTを選び、そしてATEMスイッチャーと無償版のResolveの操作を学ぶだけです。Blackmagicのおかげで、2時間の演劇の映像を1週間で撮影/編集できることを、私たちは証明しました」

AACTが主催するAACTFest 2021は、毎年恒例のナショナル・フェスティバルである。このイベントでライブ配信される11本の演劇がAACTにより選ばれ、コルヴィン氏と彼のチームは、それらを映像に収める任務を負った。これらの映像は、Broadway on Demandを通じて、世界中の視聴者に配信される予定である。

Colvin Theatricalは、2週間で11の劇場を訪れ、それぞれの演劇をPocket Cinema Camera 6KとVideo Assist 5” 12G HDRモニターを使用して撮影した。マルチカムプロダクションのスイッチングには、ATEM Mini Extreme ISOが使用され、フッテージはDaVinci Resolve Studioファイルに収録された。これらのファイルは、DaVinci Resolve Studioでグレーディングされ、編集にはDaVinci Resolve Studioのカットページが使用された。

「6人の撮影クルーで、クローズアップ、ワイドアングル、移動ショットなどを撮影しました。Blackmagic製品を使用することで、各パフォーマンスが、AACTFestで行われていた場合の生の観劇体験と張り合うものとなり、高品質でシネマライクなプロフェッショナルの基準を保つことができました。

マルチカムの撮影では、視聴者にショーとのリアルな繋がりを届けることができます。ほとんどの劇で、ミディアムショット、ワイドショット、2つのクローズアップショットを使用しました。これにより視聴者たちは、これまで実現できなかった方法でパフォーマーたちを近くに見ることができました。

ATEM Miniでは、ライブカットを保存して、さらに個別のISOカメラフィードも保存しました。そこからResolveのカットページを使用して、1時間ほどで基本的な編集を仕上げることができました」

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Colvin Theatricalが収録した11本の演劇のうちのひとつが「Lonely Planet」である。スポーケンに拠点を置くStage Left Theaterによる同作は、エイズが流行していた時代の2人のゲイ男性のストーリー。コルヴィン氏はこの演劇を70席のシアターで撮影した。Stage Left Theaterは、2020年の末から、「Iliad」、「I Am My Own Wife」などのショーを配信してきた。

「演劇の撮影と配信を始めた当初は、周りのシアターコミュニティからの反発がありました。しかし、私たちの試みが成功を収め、観客数を通常より1,000人以上増員できるようになると、潮目が変わりました。今後はライブとシネマティック・シアターが融合されるでしょう。Blackmagic Design製品が、コミュニティ・シアターの世界をどう変えていくのかを考えるとワクワクしますね」

こう語るのは、Stage Leftの芸術監督であるジェレミー・ウィッティントン氏。

コルヴィン氏の新しい「演劇用マルチカム」サービスは、Blackmagic Design製品を使用して、学校やコミュニティ、地域、さらにはブロードウェイなど、あらゆるレベルの劇場で再現可能な放送、収録、カラーコレクション、マスタリング、ポストプロダクションを提供する。

「Blackmagic Designは、シアタープログラムを拡張可能にし、何百万人もの人々が視聴できるようにすることで、すべてを変えました。このため、多くの演劇がライセンスされることになるでしょう。演劇とシネマを高品質で融合できたことを、私たちは誇りに思っています。劇場やプロデューサーに、このようなサービスを低価格で提供できるのはBlackmagic製品のおかげです」(コルヴィン氏)

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