2021年12月15日
「商品写真」の目的は、商品の形、色、材質、さらにはクオリティやイメージを正しく伝えること。その目的に合わせて最適なレンズやライティングが決まります。
この連載では「商品撮影」を基本から考えます。
フォトショップなどのソフトを使えば写真のトリミングは簡単にできます。
しかし、後でトリミングができるとことを前提に、引き気味で撮影することに慣れていませんか?
撮影時のフレーミングと撮影後のトリミングは違います。
やや近づいて撮影したり、被写体の全部を入れない迫力のあるフレーミングで見せる、
などなど。
商品の「見せ場」を明快にするためにも、また撮影後の選択肢を増やすためにも、撮影時には「取りあえず引いて撮った1カットだけ」ではなく、「フレーミングや距離を変えたバリエーションを撮影しておきます。
ここではそのバリエーションのための5つのパターンを紹介します。
Point 1 近づいて撮る
近被写体に5㎝近づくだけで迫力が変わる。50mmマクロレンズを使うのもよい。
× 全体像は伝わるが、迫力がない。
○ 寄ることでウニへの視線が強くなり、迫力を感じる。
Point 2 望遠レンズでアップに撮る
見せ場を明快にするためには、絞りを浅くして望遠でアップに撮る場合も。
× 全体にピントは合っているが、インパクトに欠ける。
○ズームで寄り、ボケを作る。見せ場が明確になり、生地の素材感も伝わる。
Point 3 フレームからはみ出すのも一つのテクニック
情報が欠けない程度にフレームからはみ出すことで、写真に迫力が出て、
小さなカットでも情報が伝わりやすくなる。
× 被写体が目立たず、内容も伝わりにくい。
○商品のボリューム感、内容が小さなカットでも伝わる。
Point 4 フレームセンターから外して視線を動かす
被写体をセンターに置くと画面は安定するが、視線もセンターに固定されてしまう。
×安定した構図だが、視線が動きにくい。
○センターから外す構図で、左下から右上に視線を動かす。コピーも入れやすい。
Point 5 カメラを傾けてみる
カメラを水平垂直にして撮影することが 基本だが、あえて斜めにして動きを感じさせる手法。
不安定な構図にすることで、画面に動きを出して、注意を惹く。
黒川隆広 くろかわ・たかひろ
amanaにて、30年間、商品撮影を中心に活動。2016年退社後、アライアンス社員として連携。現在は大手ECサイト商品撮影講座講師、写真の学校特別講師他、セミナー、イベントなどで写真の学びの場を提供。プロからアマチュアまで、また企業から個人向けまで、プライベートレッスンも受け付けています。
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