黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン

TIPS篇 25 スープの具材を液面に並べる

写真・解説:黒川隆広

クオリティと効率を求められる商品撮影では、ちょっとした工夫やアイデアで、仕上がりを良くしたり、後処理を簡単にしたり、撮影を効率的に進めることができるのです。

作例のような具沢山のスープ。

普通にカップに盛り付けると、具材が沈んでしまい「具沢山感」が出ません。

カップの底にラップでくるんだ粘土を沈め、その上に具を盛ってスープ液面から覗くようにします。



T25-01.jpg
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左図のように、粘土をラップでくるみカップの底に沈めておく。粘土の形でがたつきを作り、具材がスープ液面に自然な感じで並ぶようにする。





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斜め後ろ上からと、左後ろからの2灯撮影。黒パネルで床、背景にあたる光をカット。木目の背景は先月号で紹介したピノスタジオ「背景シート」を使用。





湯気ありシズルカット T25-03.jpg

ミストスチーマーで湯気を入れたシズルカット。湯気、スモークの演出には、昔から様々な煙やドライアイスなどが使われてきたが、食品はハンディタイプのミストスチーマーが便利。 この作例は一発撮りだが、黒バックで合成用素材を撮影して、後から写真にのせることもある。





湯気、スモークのいろいろ(合成用素材) T25-04-2.jpg



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