黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン

TIPS篇 15-18 黒バックで 商品を浮かせて 撮る時のポイント

写真・解説:黒川隆広

クオリティと効率を求められる商品撮影では、ちょっとした工夫やアイデアで、仕上がりを良くしたり、後処理を簡単にしたり、撮影を効率的に進めることができるのです。

ボディが鏡面のシェーバーを黒バックで撮影してみました。

台や棒に立てることができない被写体のため、背後からの突き出し棒で宙に固定して、LED表示を含めての一発撮りです。

撮影のポイントを紹介します。



TIPS 15 黒背景に馴染まないように逆光のハイライトで輪郭を出す


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上の写真のライティングセットイメージ。

黒ペーパーの前に突き出し棒でシェーバーを固定、全4灯のライティング。背後からのライト❶による面光源でシェーバー左側エッジにハイライトラインを入れている。ハイライトラインを細くするには、被写体前面に光が回り込まないように、面光源をできるだけ被写体後ろ(黒バックのすぐ横)から打つ。背後の面光源が画角に入ってしまう場合はTIPS18。



各ライトの役割

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ライト❶ 黒バック紙の左からディフューザー越しの面光源。逆光で左側面の輪郭を出す。

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ライト❷ 左斜め前から。ライト❶のハイライトのやや内側にグラデーションを入れる。

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ライト❸ 右サイドからやや逆光気味に光を入れ、右側のハイライトを作る。

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ライト❹ 刃の部分の描写。後ろ斜め上からの逆光で上部の輪郭を出す。

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シャッター速度1/2秒のダブリングで、LED表示部を写す。



TIPS 16 背景に商品を浮かせるセット


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平板のアルミステーを使う。首の部分を直角に折り、その後ろで90度ねじっておく。

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グルーガンで商品をアルミステーにとめる。グルーガンの熱から商品を守るため、ガムテープを重ねて貼っている。高熱タイプのグルーガンの場合は、やや冷ましてからつける。

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突き出し棒で被写体を宙に固定した状態。

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TIPS 17 スローシャッターでLED表示を写す


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ストロボ撮影でLED表示を写すには、カメラのシャッター速度を1/2秒程度に設定。ストロボの瞬間発光(露光時間は数千分の1秒)で被写体を描写後、LEDの発光部を露光する(ダブリング)。この際、露光に影響しないように、ストロボのモデリングライトはオフにしておくこと。


TIPS 18 撮影で足りない黒バックを伸ばすには


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黒バック撮影で、輪郭出しライトなどの仕掛けが画面端に写り込んでしまう場合、遮光テープをレンズ前に貼り、ケラレを作って黒背景に馴染ませることができる。撮影後のPhotoshop編集で黒く塗りつぶすこともできるが、撮影時にもできる。背後からライトを入れる場合は、ハレーション防止にもなる。当然ながら被写体はケラレないように。

写真上右が、レンズ前の遮光テープのケラレで、画面左を黒くした例。絞り値でボケ足が変わるので、本来の黒バックとの繋がりに注意する。



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