黒川隆広「商品撮影」基礎レッスン

TIPS篇 32 鏡面の被写体は シルバーペーパーを 床背景に使う

写真・解説:黒川隆広

クオリティと効率を求められる商品撮影では、ちょっとした工夫やアイデアで、仕上がりを良くしたり、後処理を簡単にしたり、撮影を効率的に進めることができるのです。

全体が鏡面の鍋の撮影。周囲の映り込みを防ぐために両サイドに乳白アクリルのディフューザーをセットして、その間からレンズを出して撮影をします。

床面も鍋に映り込みますが、通常の白ペーパーだと両サイドのディフューザーの映り込み(ハイライト)よりも、床面の映り込みが暗くなってしまうため、反射率が高いシルバーペーパーを使ってハイライトの明るさを揃え、境界を馴染ませます。

またハイライトをつなげるためには、左右のディフューザーを撮影台下まで垂らすことも重要です。

シルバーペーパーの場合、ペーパーにも被写体が映り込んでしまうため、影イキの写真に仕上げる場合、白ペーパーで撮影した影のみを合成します。



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完成カット。作例では鍋の前に野菜を置いて、映り込ませている。シルバーペーパーで撮影後、鍋部分を切り抜き、白ペーパーで撮影した影と合成。



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ライト❶❷❸❹は乳白アクリル越しに左右から打って、鍋にハイライトを入れる。❺は背景を飛ばすためのライトアクリルボードの後ろから。❻は斜め上より、柄の部分のハイライト用。

ポイント

床背景を反射率の高いシルバーペーパーにして、左右のハイライトと床面の映り込み(ハイライト)の明るさを、ライト❶❷❸❹の距離と高さを調整。ハイライトの境界線を馴染ませる。

左右のディフューザーは撮影台下まで垂らす。

撮影台手前を斜めにカットすると、左右のディフューザーの間を狭くできる(鏡面被写体のセンターに入る黒の幅を狭めることができる)



五條製紙のスペシャリティーズペーパー

五條製紙のスペシャリティーズペーパーは、メタリック、パール調などに加工をされた特殊紙で、パッケージなどに使われるが、様々な種類があり撮影でも利用できる。上の鍋の撮影では明るめのシルバー「No319-1」(12μダルペットシルバー)を使用。下の時計の作例は、暗めのシルバー艶ありの「No381」(特殊蒸着PET)を使用して被写体を映り込ませ、画像編集で背景全体を暗くしている。

五條製紙:https://www.gojo.co.jp/


T32-04.jpg




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