2022年12月08日
クオリティと効率を求められる商品撮影では、ちょっとした工夫やアイデアで、仕上がりを良くしたり、後処理を簡単にしたり、撮影を効率的に進めることができるのです。
時計やボトルのガラス面に風景を映し込むことで、ロケで撮影したようなイメージを作ることができます。
昔は、風景写真を8×10の大判ポジフィルムにデュープ(転写)してディフューザーの前に貼ったり、さらに大がかりなものではスタジオの白ホリに投射して背景を合成しましたが、現在はプロジェクターでデジタルフォトイメージを投影することも簡単です。
小さな被写体ならば、タブレットに画像(風景写真など)を表示して、映り込みをつくることもできます。
タブレットを使いスケールダウンした風景を映し込む
時計のガラス面と床背景に夕景を映し込んだ作例。写真下がその撮影の様子。TIPS 32で紹介した五條製紙のスペシャリティーズペーパー「No.381」に時計を置き、左右にレフとして銀ペーパー(同「No.210」)を立てて、iPadで風景を映し込んでいる。右からLEDペンライト(金色の筒)で、iPadの白いフレームに光をあて、反射した光でベゼル右側の明るいハイライトを作っている。風景写真素材協力:KYON.J
iPadの表示画像を変えれば、様々なバリエーションが可能。
風景ではなく白黒のハイライト素材を映し込んだ作例。ガラス面の丸みを感じさせる。
フィルム撮影時代の作例
8×10ポジをスタジオの白ホリゾントに映写。青空背景を作り、瓶の中にも空を映し込ませている。
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- TIPS篇 34 「注ぎカット」は撮影時の傾きで印象を変える
- TIPS篇 33 スケールダウンした 風景を 被写体に映し込む
- TIPS篇 32 鏡面の被写体は シルバーペーパーを 床背景に使う
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- TIPS篇 31 ライティングで浮遊感を出すアイデア
- TIPS篇 28-30 テーブル面に映る壁の白かぶりを抑える
- TIPS篇 26-27 被写体を傾け真俯瞰のアングルをつくる
- TIPS篇 25 スープの具材を液面に並べる
- TIPS篇 24 ビーズクッションを背景として利用
- TIPS篇 23 背景シートを使ったテーブルトップ撮影
- TIPS篇 21-22 耐震マット、クリップを使った被写体の固定
- TIPS篇 19-20 指輪の背景にシルバーマットを使う
- TIPS篇 15-18 黒バックで 商品を浮かせて 撮る時のポイント
- TIPS篇 13-14 色にごまかされない被写体の観察
- TIPS篇 12 骨白アクリルの背景で影に色をつける
- TIPS篇 11 撮影素材から ハイライトを拾い 合成する
- TIPS篇 10 ハイライトの 後のせ合成
- TIPS篇 08>09 エンボス加工のライティング、ペーパーを丸めて背景を暗くおとす
- TIPS篇 06>07 ハーフミラーとツヤ消しスプレー
- TIPS篇 02-05 缶を水に落とす時の隠し技・ネイルカラー撮影・他
- TIPS篇 01スプラッシュの合成用素材は水に墨を混ぜる
- Lesson 9 ワインボトル 撮影のポイントとアイデア
- Lesson 08 ライトの形と大きさ〜ソフトボックスは使わない
- Lesson 07 メインライトは 色と形、 ハイライトは 素材感
- Lesson 06 1灯のバウンス ライトを極める
- Lesson 05 光の硬さで 表現を変える
- Lesson 04 商品に最適な色味を理解する
- Lesson 03 ゆがみと遠近感をコントロールする
- Lesson 02 フレーミングで 商品の表情を出す5つのパターン
- Lesson 01 距離とアングルで表現を変える