2022年09月20日
クオリティと効率を求められる商品撮影では、ちょっとした工夫やアイデアで、仕上がりを良くしたり、後処理を簡単にしたり、撮影を効率的に進めることができるのです。
TIPS 19 指輪の背景にシルバーマットを使う
指輪のテープルトップ撮影。
背景と指輪の分離が簡単にできるように、シルバーマット紙を使います。
通常の白いペーパーの背景では、指輪を適正露光で撮ると背景は白くならず、リングにペーパーの白が均一に映り込み、立体感が表現できないのです。
シルバーリングをシルバーマット紙に置いて撮影。
背後とフロントの2灯撮影。背景からのライトで指輪全体と背景(地)を明るくして、フロントで石(宝石)の明るさを補っている。反射率の高いシルバーマットペーパーは、同じ光量でも白ペーパーより白く写り、またシャープな光を反射するため、リング(シルバーの部分)に明暗のコントラストがついて、立体感が出る。
TIPS 20 指輪の立て方と傾き加減
指輪は指輪用ワックスで立てて撮影をしますが、その際、指輪全体をカメラ側に倒し、リングを回転して石をカメラ側に向けると、全体のバランスがよく見えます。
❶リング全体をカメラ側に傾ける
❷リングを回して石をカメラに向ける(この場合、左回転)。
石を真上にすると手前のリングが長く見えてしまう。また傾向けすぎると手前に転がりそうな写真になってしまう。バランスよく見える位置を探そう。
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